投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

忘れられない時間
【レイプ 官能小説】

忘れられない時間の最初へ 忘れられない時間 5 忘れられない時間 7 忘れられない時間の最後へ

ふたりの出会い-6

 桃子が出会い系サイトを使った遊びに手を出すようになったのは、ユウに会う半年ほど前のことだった。
 大学3年になったばかりの頃、田舎の両親が相次いで亡くなり、ほとんど同じタイミングで婚約までしていた彼氏を親友に寝取られたのが最初のきっかけ。
おまけにその彼氏と親友に騙されて売られるような形で、同じサークルの先輩に性的な暴行を受け、それまで真面目一筋で頑張っていた桃子の中で何かが切れてしまった。
 田舎の両親には資産などいっさい無く、むしろ借金だけが残されている。
 当然、相続は放棄した。
 大学は学校側の温情で卒業までの学費を免除してもらえることになったものの、どうにも勉強などする気になれない。
 まわりからの好奇心と同情が入り混じった視線も癪に障った。
 気の弱い女の子であれば自殺を考えてもおかしくない状況かもしれないが、桃子はそういうタイプではない。
 もともと親とはちょっと普通では考えられないくらい不仲だったし、べつに無理やりヤラれようが何だろうが、セックスはしょせんただのセックスだし。
 あっさり寝取られるような男となんて、だらだら付き合っててもしょうがないし。
 どこまでが強がりでどこまでが本心なのか、自分でもよくわからなかった。
 ……とにかく、高校卒業するまでほとんど遊んだこともなかったんだよね。
 両親は異常とも思えるほど厳しかった。
 世の中にはもっと楽しいことがいくらでもあるはずなのに、このまま死んじゃったら美味しいところを味わわないまま終わっちゃうことになる。
 もう失うものなど何もないのだから、どうせなら男の子たちと思い切り遊んでから死にたい。
 出会い系サイトは危ないというし、適当に遊んでるうちに殺されるのなら自分で死ぬ手間がはぶけるというものだ。
 うん。
 気が済むまで、遊ぼう。
 それが、絶望のどん底にいた桃子の出した結論だった。


忘れられない時間の最初へ 忘れられない時間 5 忘れられない時間 7 忘れられない時間の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前