陽子のステージ-1
「奇跡のロリータ娘・まり子」が香盤表から消えると、再びみどりがトリを取り続ける様になった、しかし、先週から現れた「真性M女・陽子」、彼女が最後の4回目だけトリになっている、以前まり子から聞いた名前、SMと言うのはさほど好きではないが、1回きりのショーというのはかなりハードなのだろう、期待は膨らむ。
音楽も何もなく、唐突にショーは始まった。
男優が縄を掴んで登場し、縄の先には首輪を巻かれ、亀甲縛り状のボンデージを纏った女性、初めて見るが当然この女性が「真性M女・陽子」なのだろう、男優はゆっくり歩き回り、陽子はやっとの思いで、と言う風に引き回されている。
元々首輪引き回しはあまり好きではない、俺はもう少し女性に敬意を払っている、奴隷や犬の様に扱うのはあまり好まないのだ、それにゆっくりなので付いて這って歩くのにそれほど困難があるとも思えない、過剰な演出だな、とも思う。
(本当に「真性M女」なのか?・・・)
俺は少し白けた気分になった・・・が、引き回しと陽子の様子にはそれなりの理由があった事をすぐに理解させられた。
回り舞台の真ん中で男は陽子の尻を観客に向けさせるとボンデージのパンティ部分のホックを外す・・・すると陽子の中から黒々とした極太のディルドが滑り出てきたのだ。
男はしっぽりと濡れた陽子の蜜壷とぬめ光るディルドを観客に示すと元通りに挿入してホックを留めてしまう。
(あれを入れたまま這っていたのか・・・・)
陽子が引き回しについて行くのがやっとだった理由を飲み込む、それと同時に引き回しの必然性も・・・好みは別としてだが。
陽子の首から首輪が外される、陽子は四つ這いのまま肩で息をしている。
(最初からかなり飛ばすな・・・なるほど過激だ・・・)
なるほど「真性M女」の看板に偽りはないようだ。
普通ならディルドを挿入する場面も見せるはず、それを種明かしのように演出すると言うのはこのショーの過激さに相当の自信があると見た。
男優はそのまま陽子を立たせると手枷、足枷を巻く、すると天井からチェーンとフックが降りてくる、ウインチで上下するしくみになっているようだ、ストリップ小屋にしては奢った設備、劇場のこのショーに対する本気度が伝わってくる。
陽子は両腕をバンザイさせられた状態でフックに固定される、すると男優はベルトに挿していたムチを引き抜き、振りかぶった。
ビシッ。
ぬるい手加減したムチを想像していた俺が一瞬縮み上がるほどのきつい一撃。
「あああああっ!」
陽子は尻を前後に振って痛みに耐える。
ビシッ、ビシッ、ビシッ。
連続してムチが振られる、その都度陽子は仰け反り、尻を振って悲鳴を上げるが、その悲鳴は湿り気を帯びている、甘い響きを伴うのだ。
早くも陽子の白い尻はピンクに染まり、身悶えする度に膣の中のディルドが暴れるようで内腿を掏り合わせるようにして顔を紅潮させる。
男は陽子に休む間を与えずステージ脇に転がしてある電マを拾い上げて陽子の股間に押し付ける。
「あああああああああああああああああああああああああ・・・・」
電マの強烈な振動はジーンズの上からでも女を仰け反らせる、百戦錬磨のみどりですら直接押し付けられれば自分を失う程のものだ、それを陽子はディルドを挿入されたままで受けているのだ、振動はディルドに伝わり膣奥まで直接響く、陽子は腰をくねらせて逃れようとするが男優は逃さない、執拗に押し付け続けると陽子は腕の縄にぶら下がるように腰を落としてしまう。
すると男優は陽子の右脚を持ち上げ、足首の枷を別のフック・・・腕を吊っているフックより後ろにあるに引っ掛けた。
背中を反らせた片脚吊りの格好だ、そして陽子の腰をがっちりと抱き抱えると無防備な股間に再び電マを・・・。
「うぐああああああああああああああああああああああああああ・・・・」
陽子に逃げ場はない、出来るのは腕を吊っている鎖を揺らすこととと膝を震わせることだけ・・・見る見るうちに左脚の腿に愛液が流れ落ち始める、股間のレザーもより黒くぬめ光っている。
「ああああああああああああああっ・・・・」
うな垂れていた陽子の顔が上がる、目を見開いているが焦点は定まっていないように見える、そしてひときわ大きな声を上げるとまたがっくりとうな垂れてしまう、体重を支えているべき左脚はがくがくと震え、時折痙攣がくるのかビクッと縮み、陽子の体はその都度一瞬宙に浮く。
男優はその瞬間を逃さず、縮んだ左脚を掴むとフックに吊るしてしまう、逆海老反りでの宙吊り、これはただ吊られているだけで肩や背中に負担がかかる、しかし見ている分には緊張感があり美しい吊り、しかも両脚は開かれている。
この男優はみどりのショーにも登場した、手際が良く、また非情に女を責める。
日に四回のステージがあるストリップショーなので縄は使っていないが縄師の心得もある様に思える、ストリップ小屋で雇うにはかなり本格的な男優、なにか事情があってここに出ているのかも・・・そんな思いも頭をよぎる。