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浦和ミュージックホール
【その他 官能小説】

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18歳、初めてのストリップ-2

そんな思いを拭い去ってくれたのはラストを飾る、劇場専属の看板踊り子、「みどり」だった。
 先輩達も何度か見たことがあるらしく、みどりの名前がアナウンスされると声援を送る。
 「美人なんですか?」
 劇場に入って初めて自分から口をきいた。
 「いや、そんなでもないな、歳ももう40近いんだろうな、普通の格好で街を歩いてたらただのおばさんにしか見えないな、きっと」
 「でもさっきの『内藤 蘭』より後に」
 「ああ、見てればわかるさ、なんとも色っぽいんだな、これが、お、お出ましだぞ」
 観客の目が舞台に現れた襦袢の女性一人に注がれる、先輩達も大きな声をかけて手を叩いている。
 ストリップというのは略語だ、正しくはストリップティーズ、ティーズには焦らすという意味がある、ただ股を開いて見せれば良いというのもではないのだ。
 その時はそんな言葉の意味までは知らなかったが、なるほど惹き付けられた。
 ゆったりと優雅な踊り・・・襟足を、胸元を、白い脚を小出しに見せて行く・・・襟足は背中のラインを、胸元は豊かな乳房を、白い脚はそれに続く繁みを・・・想像を掻き立てるのだ。
 40近いと言えばお袋と大して歳は違わない、しかしお袋が湯上りにバスタオル一枚で扇風機を抱えている光景には感じない「女」がそこにはいた・・・。
 襦袢をスルリと肩から落とすと腰巻姿、女性特有の柔らかなラインが表れる・・・「蘭」ちゃんと比べれば太目だが、全体にうっすらと浮いている脂も感じられるが却って「女」を強調し、豊かな乳房は張りこそ失われつつあるが底なしの柔らかさを思わせる。
 上半身裸になってなお、みどりは乳首を露骨に見せはしない、手で覆っているわけではなく体の向きや腕の角度で巧妙に隠すのだ、それゆえ角度によってチラリと見えたりする、それがまたエロチックなのだ、自分だけに見せてくれているような錯覚を覚える。
 腰巻から覗く脚も然り、内腿まで露わにするポーズをとりつつ、肝心の部分は見せずに想像を掻き立てるのだ。
 そしてみどりは円形舞台に進み出て腰巻をスルリと落とし、初めて観客に全てを露わにした。
 全てを露わにしてしまうとみどりは大胆に変る、かぶりつきの客に対して腰を突き出して体を微妙によじらせる・・・まるで本当にセックスしているかのよう、黒々とした繁みの中から赤い肉がチラリと覗く度にそこへ突進して行きたい衝動に駆られる。
 息をつめていた観客がほうっと息をついて舞台が終わり、みどりは再び襦袢を纏った。

 「ただいまよりまな板ショーに移ります、ご希望の方は・・・」
 アナウンスが入ると次々に手が挙がる。
 「おい、お前も手を挙げろよ」

 先輩にうながされるまま、まな板ショーの意味もわからず手を挙げた。

 「じゃんけん、ポン」
 みどりが声をかける、意味もわからずじゃんけんに参加する羽目になった。
 「先輩、これ、なんですか?」
 「いいから勝てよ」
 「勝てよと言われてもじゃんけんですから」
 「それもそうだな・・・おーい、みどり、こいつを筆下ししてやってくれよ」
 先輩が声を張り上げるとみどりの視線がこちらに向いた。
 「あら、童貞さんなの?」
 「高校出たばっかり、18だ、18」
 「先輩!・・・」
 確かにその通り童貞だったが、何も言いふらさなくても・・・。
 「お前な、勝てばみどりとエッチできるんだぞ」
 「え?・・・でも、あの上で?」
 「当たり前だよ、ショーだからな」
 「先輩、それは・・・」
 「みどりぐらいにいい女に筆下ししてもらえれば男冥利というもんだ、俺も安ソープで筆下ろしするんじゃなかったって後悔してるくらいだよ」
 客席は静まってしまっていてそのやり取りは劇場中に聞こえてしまっていた。
 「皆さん、よろしいこと?よろしかったら手を下して・・・」
 みどりがそう言うと挙がっていた手はパラパラと下がって行った。
 「どうぞ、こちらへ」
 みどりにそう言われてもなかなか腰は上がらない。
 「おい、何やってんだよ、水を指す気か?」
 「そうだよ、据え膳なんだぜ、食わないなら男じゃない」
 先輩にそう言われ、観客の視線も集まってしまっている、後には引けない雰囲気に押されて腰を上げさせられた。

 少し狼狽しながらも舞台に上がってしまったが、とてもそういう気分ではない、にもかかわらず股間はつっぱってしまっているままだ。
 「若いのね、こんなに元気」
 「あ・・・」
 みどりに股間を触られ思わず腰を引いてしまった。


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