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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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「私も駿の話してくれた印象と違うからびっくりしてる」
「お前、篠塚さんに・・・・惚れられてるんだなぁ」

しみじみとそんな風に言わないでほしい。

「何それ」
「いや、人の好みってそれぞれだなぁ、と思って」
「駿!!」

「ごめん、まぁ、上手くやれよ。
あの人は仕事に厳しいけど、あの容姿だ。女の子には人気あるからな。
夢が気に入ってるなら離すなよ」
「大きなお世話」

そう言って電話を切った。

女の子に人気があるのは、この前の飲み会の席でもよくわかった。
仕事には厳しいかもしれないけど
基本的には優しい人なんだと思う。
だから女の子はほっとかない。

本気じゃないといった私を
本気で抱いた男。

私は篠塚さんに対して、今自分がどんな気持ちなのか
整理がつかなかった。

明らかに、会社とは違う顔で、私のことを最優先に考えてくれているのが分かる。
彼が本気で私を好きになってくれているのが分かる。

じゃぁ、私は?





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