笛の音 1.-24
「いい子だ、有紗……。んんっ、こんな可愛い有紗が……、お姉ちゃん生き写しの有紗が、他の男にヤラれるなんて思うと、おかしくなりそうだよぉ……」
密室に入ったことで母への妄執が溢れる声を耳元に聞いて身震いしそうになっている有紗を、信也は荒々しくキングサイズベッドの上へ突き飛ばす。スプリングに跳ね、不意の激しい動きに異物が擦れた。信也が慄く腰に身を波打たせながら転がった有紗へと跨ってくる。
「有紗……、ほら、まずお父さんのおちんちんをペロペロしてくれ。有紗ばっかりキモチよくなってたらだめだろう?」
手を差し入れて抗おうとしても肩を挟むように跨がられてできない。信也がズボンの前を開け、男茎を取り出すのを目の前で見せられる。「うう……、有紗がイヤラしいから、もうこんなビンビンになってる」
「やっ、く……、あ、洗って……」
今日は部屋に入るまでに淫行をはたらき、有紗の様子に興奮していたせいか、既に男茎はいっぱいまで屹立し、熱さに汗蒸れたニオイがいつもより強い。信也は幹を握りしめると、手が使えず無防備になっている有紗の唇へ先端を押し付けてきた。
「ほら、口を開けるんだ。……風俗にだってお風呂に入らずに、すぐにおしゃぶりするサービスがあるんだ」
有紗の頭を鷲掴みにすると、強引に男茎を口内にねじ込んでくる。合コンに行ったことを嫉妬している、娘が大事だ、そんなことを言っていたくせに、風俗でもこんな強引なことはしないだろうに、遠慮なく頬の裏にまで亀頭を突き立ててきた。
「うおっ……、有紗……、おお、お姉ちゃんっ……」
風俗嬢たちは対価を貰ってるからこそ、仕方なくやるのだろう。自分は叔父の暴虐の向くまま、汚らしく臭い立つ肉棒をしゃぶらされている。頭を両手で掴まれ、思う存分腰が振られると、喉の奥まで突かれて、えづいて咽せた。それでも突き込む力が緩められることはない。
「有紗……、今日はお父さんの精液を味わうんだよ……」
頭上から聞こえる信也の言葉に、有紗は薄目を開け、男茎を含んだまま首を振った。「オマンコばっかりに出してきたらから、飲ませたことはなかったもんなぁ……。有紗にお父さんの味を教えてあげるのを忘れていた」
「おごっ……、う、ご……」
反駁しようとしても男茎が邪魔をした。暴虐の根源とも言える、あの体内に撒かれる恨めしい粘液は、何年経っても、何回姦されても斎み避けたい。それを口内に迸らせようとしていると聞かされて、有紗は身を暴れさせて逃れようとしたが、
「む、ぐっ!!」
男茎を咥えさせたまま、信也は後ろに腕を伸ばして、有紗の脚の間にはみ出ている柄を掴むと、激しいピストンを送り込んできた。
「ううっ……、いいぞぉ、有紗。オマンコがイヤラしくなると、オクチもイヤラしくなるんだな……」
再び張形に疼きを慰められて、有紗は男茎に歯を立てることすらできず、むしろ口内に溢れてくる唾液を舌と竿の間に垂らし、苦しい息から逃れる拍子に男茎に吸い付いてしまう。
「有紗……、イクぞぉ……、お父さんの精液、たっぷりオクチに出してやるからなぁ。……ああっ」
口の中で男茎が膨らみ、痙攣を始めた。「ああ……、お姉ちゃん、ぼ、僕のイヤラしい精液……、飲んでっ、……飲んでくれるよねっ!」
「ンーッ……!!」
濃厚な精液が噴出して、有紗の喉や舌へ振り撒かれてきた。そしてその瞬間、鼻腔に生臭いニオイと、舌の上に苦い味覚が一気に広がる。有紗と姉への妄執が混ざった雄叫びを上げながら、一滴残らず有紗の口内へ放出した信也は、射精が終わって少し力を失う男茎をまだ有紗に七分ほど咥えさせたまま、腰をゆるゆると動かし、
「ほら……、飲むんだ……、飲んでよぉ……」
嚥下するまで抜くつもりはないらしい。有紗は鼻を啜って、えづきに苦しみながら、口内に溜まった毒汁を喉に通した。通した瞬間、体が拒絶反応を起こしたのか、悪寒とともに咳き込んでしまう。本当にこの男の射精する汁が毒薬だったら……。これで死んだら、きっと無念さに亡霊となって中有を漂うだろう。口淫のショックにそんな妄念に捕らわれている有紗を尻目に、信也は漸く男茎を引き抜き、
「……有紗。もっとだ。もっとしよう……」
と言って、顔の両側に膝を付いて跨ぐと、有紗の脚に向かって覆いかぶさり、張形の突き立つ秘丘の麓にある雛先へ、ショーツの上からしゃぶりついた。
「ああっ!」
もちろんクリトリスも媚薬に鋭敏にされていた。いきなり猛然と舐め回されて、電流のような爽感が駆け抜けて目を開けると、頭上には顔を跨いだ叔父の股ぐらを真下から見た穢らしい絵が広がっていた。
「んおっ、有紗……、ほら……、ほらっ! しゃぶれ。しゃぶれっ、有紗」