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ヌードモデルは堕落のはじまり
【調教 官能小説】

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這いまわる三十人の手-5

 絵画教室のあと、早紀は前にキモ豚に声をかけられたカフェで、キモ豚からの電話を待っていた。
 ――これからあのおっきいお×んちんを根もとまで入れられちゃうんだ。二十五センチ近いサイズのものが、ほんとうにあたしのなかに全部収まるのかなあ。太さだってものすごくて、真珠が入ってるのに。あたし、どうなるんだろう。たぶんあそこが壊れてたいへんなことになっちゃう。赤ちゃんをつくれないからだになるかもしれない。ああ怖い……。

 アイスソイラテを飲み終わったところで、キモ豚から電話がかかってきた。早紀は緊張しながらスマートフォンを耳に当てる。
「はい、桃井です」
「悪いが今日はキャンセルだ」
「え?」
「君嶋を呼ぶことにした。痛がるだけのお前とやるよりも、反応のいい君嶋を抱くほうがいいからな」
「そんな――」
「お、ショックか? おれのち×ぽを入れてもらえなくてがっかりしてるのか?」
「そ、そんなことありません!」

 通話を切った早紀は、ふう、とため息をついた。
 ほっとしたような、寂しいような、複雑な気分だった。
 肌には三十人の男の手の感触が残っている。絵画教室でされたことを思い出すと、おなかのしたがじんじんと熱くなった。
 我慢できず、早紀はトイレに駆け込んだ。個室に入ってドアを閉め、ショーツを下ろすとそこはぐしょぐしょに濡れていた。

 ――やだ、こんなに。
 蜜はうちももにまで垂れている。早紀は肉襞のあいだに指をくぐらせ、そのうえの突起に触れた。びくんっ、と全身に快感が走る。
「んっ……んっ……んふぅ……」
 早紀は夢中になってそこを愛撫した。トン、トン、とドアをノックされたけれど無視した。指の動きに合わせてくちゅくちゅという水音が響く。
「あっ、ふぅん……気持ちいい……」
 ――これってオナニーなのかな。はじめてしたけどすごく気持ちいい。自分の指でこんなに感じちゃうなんて。やみつきになっちゃいそう。
 クリトリスをこする指の動きはどんどん速くなっていく。もうかたほうの手をモヘアニットのなかに入れ、ブラジャーをずらして乳首をつねった。尖った乳首から全身に、稲妻が走った。

「あぁ、イク……イッちゃうよう……」
 いままさに達しようと全身をのけぞらせたとき、電子音が高らかになった。
 早紀はびくっと手をとめる。音の発信源はバッグに入れているスマートフォンだ。あわてて濡れた指をトイレットペーパーでぬぐい、スマートフォンを取り出した。画面に表示されているのは、佐伯くんの名だった。


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