一夜をともに-5
時間はまだ朝の9時ごろである。自分が寝ている間に智美が警察に通報したり、夫に助けを求めたりした様子はない。安心した男は、昨夜以上に勃起した肉棒をビンビンに勃起させながら、石鹸の香りがする人妻の身体へとむしゃぶりついていった。
これまで汚されることのなかった智美の部屋は、あっという間に男女の淫猥な臭いで充満していた。男は正常位で智美の両足を揃えて真上に向かせ、膝頭のあたりを両手で抱え込んでいる。絶品とも呼べる智美の数の子天井を亀頭で味わいながら、朝一のコッテリした熱いマグマを膣内でぶちまけるつもりである。
(うっ! ううぅっ!! い・・、イキそう・・っ!! だめっ!!朝からこんなはしたない・・、あっ、あぐっ!! い・・、いいぃ〜〜!!!)
智美は両手で口をふさぎ、自分のはしたない喘ぎ声を男に聞かせまいとしている。
「たっ、たまらんっ!!このツブツブの良さは反則だぜ・・。あ〜〜!! ああ〜〜!!もうだめだっ!!智美っ!智美ぃ〜〜〜!!!」
男の肉棒がひときわ膨らんだ瞬間、智美も絶頂を迎えようとしていた。
(いっ!! イクイクイクぅ〜〜!!! あっ・・、うああぁ〜〜〜!!!)
できるだけイクのを我慢していた智美にとって、絶頂を迎えたときの反動も大きかった。しかもほぼ同時に、ドビュッ!!ビュッ!!!っという男の熱いマグマを膣奥に浴びせられては、ひとたまりもなかった。しかしそれは愛する夫のものではない、禁断の精液である。
「にっ、妊娠しちゃうっ!! いやあっ!! そとっ、そとに出してぇ〜〜!!」
人妻の嫌がる表情を堪能しながら、男は残りの精液をドクンッ!!ドクッ!ドクッと、しつこいぐらいに朝一番のコッテリした精液を吐き出し続ける。
しかもひときわ深い体勢で繋がっていたため、ドロドロに溶けた熱いマグマが子宮内を満たしていった。
「熱いっ!! あ・・、熱いぃ〜〜〜!!! ああっ!! あああぁ〜〜〜ん!! もうだめぇ〜〜〜!!!」
頭でいくら嫌がっても無駄だった。智美の身体は一晩じっくりかけて男の愛撫と調教を受け、変わっていたのだ。相手の射精に合わせて自分も絶頂を迎えるように身体が覚えこんでしまっていたのである。しかも、夫を裏切っているという背徳感を抱えたまま絶頂を迎えてしまうと、目も眩むような快楽を得られることを知った・・。
(ああ・・。あなた・・、あなた・・。許して・・)
智美が絶頂を迎えながら流していた涙は歓喜によるものか、それとも罪の意識によるものかは智美自身にも分かっていなかった。自分の腹のなかに煮えたぎるようなマグマを注ぎ込まれる快感は、言葉で言い表せるものではなかった。
身体が悦びに打ち震え、頭のなかが真っ白になっていくなかで、もう夫の顔を思い出すことはできなかった。ただ、男が何度も繰り返す「孕め、孕め・・」という言葉だけが頭のなかに響いていた。