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「兄嫁」
【若奥さん 官能小説】

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「兄嫁」-3

 ちょうどベッドが見てとれた。
 ベッドの上で、真季が仰向けになり、体を艶っぽくくねらせてあえいでいた。立てた膝に間に頭が見える。浩一が真季の股間をなめているのだ。
「………!」
 その光景に衝撃を受け、雄二の眼は釘付けになってしまった。
「ほら、気持ちいいだろう?どんどん濡れてくるぞ。」
 浩一は顔をあげ、乱れる妻を見つめて言った。言いながら、指先で秘部に触っているらしい。
「あ、いや…、は…、恥ずかしい…」
「エッチなオ××コしてるね、真季、可愛いよ…」
 浩一は股間を覗き込むようにして、両手でしきりに真季の局部を弄っている。その都度、真季は「あっ…、あっ…」という喘ぎ声を漏らして、身体をくねらせる。
(あんなに感じてる…、兄さん、どんなふうにしてるんだろう…)
 雄二の位置からは、浩一が真季のもっとも恥ずかしい場所をどうやって攻めているのか見ることはできない。しかし、むしろ見えない分だけ、雄二の想像はかきたてられる。
「あん…、あぁ…、いじわる…」
 真季が耐えられなくなったように、羞じらいを含んだ甘え声を漏らす。すると、浩一が再び真季の股間に顔を埋めた。
「あうっ!」
 真季の腰がピクンと跳ね上がり、内腿で浩一の顔をはさみつけた。
「あっ、あう…、気持ちいい…、浩一さん…」
 真季は髪を乱して首を振り、みずから両手で浩一の顔をギュッと股間に押しつける。
(す…、凄い…)
 雄二は心の中で呟いた。彼は女性とセックスをした経験がなく、風俗の店に行ったこともなかった。欲求を満たす方法と言えば、インターネットのエッチ画像やアダルトビデオを見て自慰行為にふけるぐらいなものだったのである。そんな雄二にとって、目の前で繰り広げられている濃厚な愛の行為は、あまりにも刺激が強かった。
 チュチュ…、チュル…、チュバッ!
 真季が漏らした蜜を、浩一が音をたてて啜り上げる。
「あ…、あ…、あ…、ああっ…」
 真季が顎をのけぞらせて喘いだ。その拍子にベッドから頭がずれて、髪がハラリと垂れ下がる。雄二の視線の先に、歓喜の表情を浮かべた真季の顔があった。閉じられた瞼のうえで、整った眉がキュツと寄せられている。噛み締められた唇の隙間から、悩ましい呻きが漏れている。
「あっ、ああ…、もっと、奥のほう…」
 真季の唇が白い歯を覗かせて、うわ言のような声を漏らした。浩一はそれに応えて、指で真季の割れ目をめいっぱい広げ、奥の奥まで舌を伸ばした。
 息を詰めて見ている雄二の耳に、浩一の舌がピチャピチャ鳴る音と、しだいにせわしくなっていく真季の息づかいが聞こえてきた。
 女のアソコを舐めるとどんな感じがするのだろう。それに、一番恥ずかしい部分に顔を埋められ、そこを男に舐められたら、女はどんな気持ちなのだろう。天使のように清純で、おしとやかな真季が、これほど手放しに喘ぎ、悶えている。きっとその快感は想像にあまるものなのだろう。
 想像をめぐらすにつけ、雄二は全身がカーッと熱くなり、自分が真季の秘所を舐めているような気になってきた。胸がドキドキし、股間が痛いほど硬く膨らんでいる。雄二の手は無意識のうちに、ズボンの上からそれを撫で始めていた。
「あっ…、いや…!」
 真季の声が少し変化した。
「今日は、こっちも舐めてあげるよ…」
「あっ、ダメ…、そこは…、汚い…」
(…きっと、…義姉さんの、お尻の穴を舐めてるんだ…)
 そう思っただけで、雄二は興奮のあまり射精しそうになったが、必死でそれを堪える。
「真季、乗ってくれよ…」
 浩一の声がする。
「えっ、でも…」
「どうしたんだい、前にやっただろ?」
「うん…、だけど…」
「俺の上に跨がって、腰を振ってよがってたじゃないか。」
「…恥ずかしい…」
「じゃあ、今夜はこれで終わりにしようかな…」
「…もう、…意地悪…」
 うらめしそうに、しかし、甘えるようにそう言うと、真季は体を起こして、ベッドに仰向けに寝ている浩一の下半身に跨った。なだらかな陰影を映し、電球の光を浴びた素肌が、暗がりの中に浮かび上がって妙になまめかしい。


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