終わりよければすべてよし-14
身体にのし掛かるしっとりした重さも、汗ばんでベトつく肌も、ヌメヌメ絡み合う舌も、そしてひたすらに絶頂を目指して忙しなく動くぺニスも、その全てが愛おしい。
意識が飛んでしまいそうなくらいの快楽にのまれそうになるのを堪えながら、私は必死で叫ぶ。
「て、輝くん……」
「……何?」
激しいピストンに、息を弾ませながら、彼はそっと口を開く。
「愛……してる……」
「…………」
「ああんっ……あ、愛してるのぉっ!」
溢れてくる想いは、止まらなかった。
最愛の人の前で一番恥ずかしい姿を晒す、この行為。
ぺニスが、ニチャニチャと溢れる愛液に絡まりながら中で蠢く音。
ピストンに合わせて彼の睾丸が、私の大陰唇を打ち付ける音。
互いの唇の周りは唾液にまみれているし、セックスってなんて滑稽で汚ならしいのか。
だけど、愛してるって気持ちがあるだけで、この理性のない行為はすごく神聖なもののようにも思える矛盾。
互いの体液が混ざり合うのが心地よくて。
もっともっと淫らな姿をさらけ出したくて。
デートで目一杯おしゃれした自分を見せたい気持ちも、獣みたいに快楽を貪りたい気持ちも表裏一体。
綺麗な自分と、はしたない自分と、その全てを輝くんに見てほしかった。
共通しているのは相手を愛しているから。
そんな気持ちが自然と形になって、私は何度も「愛してる」と声を張り上げていた。