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心も抱きしめて
【女性向け 官能小説】

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「いしじま・・・さっ」

指が私の中でうねった。
いやらしい水音が静かなホテルの部屋の中でこだまする。

石島さんが待ちきれないようにゴムを付けて
私の中に入ってくる。

ゆっくりした動きの中で
私たちは手を絡めあった。

「はぁ・・・ぁぁ」

首筋をなめられて耳たぶが石島さんの吐息を感じ取る。

石島さんも息が荒い・・・

その荒い息に、さらにきゅんと心が感じた。

あ・・・・
何か違う。

いつもと違う。

そう感じたのに。それを冷静に考えることが怖くて。
それがなんなのか、考えることがこわかっった。

「あっっ・・・ぁっ」

奥から来る波にそのまま乗ってしまうのが怖い。

無理やり意識を目の前の石島さんに集中させた。
徐々に早くなる律動にさらに意識を持っていかれそうになる。

そんな自分の意識を保つのがやっとで身体が震える。

やがて石島さんが私の名前を呼びながら抱きしめた。

「ごめ・・・ん。俺、先にイっちゃった?」

荒い息のままそう聞く石島さんに
小さくうなづく事しかできなかった。




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