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心も抱きしめて
【女性向け 官能小説】

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月曜日にそんなことがあって、その週は
仕事に集中できなくて小さいミスが重なった。
「松元、具合悪いの?」
そんな風にチーフにも心配され、
まさか、月曜日にデートしたオトコのセックスが忘れられなくて・・・
とは言い出せず。

何とかその週を乗り切った。
石島さんからはそのあと何も連絡が来なくて
こっちから連絡しようかと携帯を眺めているときに
電話が鳴った。

石島さんからだ。

「はい」
「由香里?忙しくて連絡できなくてごめん」

いえ。忙しいのはお互い様なので。

「明日の土曜日は?休出?ってそもそも仕事はカレンダーどおりなのか?」

私たちはお互いの基本的な部分を全く知らない。

「カレンダーどおりですが、明日の土曜日は午前中は出ます」
その言葉に、小さく笑った石島さんは
「なるほど。うん。俺も仕事が残ってるんだ。
3時に待ち合わせしないか?」
という。

1時の待ち合わせじゃないことにほっとする。
午前中といっても12時に終わる保証はない。

「はい。3時なら大丈夫です」

そう約束して、場所を決めて電話を切った。
週末にウキウキする約束をオトコとするのは
いつ振りだろう。



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