青葉ちゃんの処女喪失-1
それから、ふたりは何度も密会を重ねた。
高山が仕事で忙しくない時は、大体、人のいない放課後の校舎裏で会う。
教室や廊下などでも、教師と生徒の関係を装いながら恋人どうしのコミュニケーションをしている。
たとえばこんな会話。
「先生はどんな女の子が好きなんですか?」
「そうだな、色っぽい大人の女性かな。少なくとも井上みたいなのは100%ないな」
「ひどい、先生!」
ったく、何が色っぽい大人の女性だよ! 完全なロリコンのくせに!
そして放課後、ふたりは校舎裏でこんなラブコメを演じるのだ。
「先生はおとなっぽい女性が好きなんですよね? どうせわたしなんか」
「おいおい、許してくれよ」
「何かプレゼントをくれたら許してあげます」
「じゃあ」
そう言って高山は青葉ちゃんの肩を抱いてキスをする。
青葉ちゃんは興奮して、股間からオマ×コ汁を垂らす。
こんなふたりが男と女の関係になるのは時間の問題だった。
ある日曜日、青葉ちゃんは高山の車に乗り、湘南の方にドライブデートした。
誘われた時の雰囲気から、青葉ちゃんは高山の意図を察したらしい。
抱かれる覚悟をして、持っているパンティの中で一番大人っぽい僕を穿いて、デートに臨んだ。
当日の朝は、前日お風呂に入ったにもかかわらず、わざわざシャワーを浴びた。
青葉ちゃん、いけないよ。君はまだ高校生なんだから。
でも、パンティである僕の声は届かない。
お母さんにも友達と海にいくとウソをついて家を出て行く。
湘南をひととおり巡って楽しい時間を過ごした後、車の中のふたりは急に言葉が少なくなった。
考えていることはわかっている。
現に青葉ちゃんは落ちつかず、太ももをモジモジさせている。
車が停まって、高山の声が聞こえた。
「井上、いいか?」
どういうことだ?
「嫌なら、このまま帰るけど」
こ、こいつ! スカートのせいで状況がはっきりわからないけど、高山は青葉ちゃんにエッチを求めているらしい。
青葉ちゃんの衣擦れの音が聞こえた。
この音は何度も聞いている。青葉ちゃんがうなずいた時の音だ。
青葉ちゃん、ダメだよ! やめて!
車は動き出し、左折すると、何かの建物の中に入っていった。
周囲の音が違うので建物であることが明確にわかる。
想像するに、ここはエッチする場所、ラブホテルだ。