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飛べない鳥の飛ばし方
【ファンタジー 官能小説】

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翼をください-3


「はあぁ……」

 バインに奉仕する事で興奮気味だったリョウツゥは、直ぐに恍惚の表情になる。
 ねだるように身体をくねらせ、バインを見上げると彼は口元に笑みを浮かべたまま唇を合わせてきた。

「ふ ん ぅ」

 挿し込まれた舌に吸い付き、流れる唾液を啜る。
 その間もバインの右手は小さな胸を弄くり、左手は内腿を撫でくり回していた。

「んぅ バイン さぁん」

 リョウツゥの口から甘えた声が出た瞬間、バインの左手が下着の上から淫核を捉える。

「ぁうっ」

 引っ掻く様に指が細かに動き、リョウツゥの背中がバインの腕の中で反っていった。

「ぁ あぁ はぁん」

 徐々に強くなっていく刺激に合わせてリョウツゥの声も高くなっていく。

「ああ、良い声だよリョウツゥ」

 バインはうっとりしながら放置されたもうひとつの胸にしゃぶりついた。

「あぁん やぁ」

 更に左手は下着の中に入り、直接核を刺激する。

「あっ あぁ バ インさ 」

 溢れる液体を指に絡めるとグチュグチュと卑猥な音が響いた。

「ハッ あっ もぉっ」

 リョウツゥの呼吸が小刻みになり、腰がビクビクと跳ねる。

「ぅ あ あ アッあうぅっーーーーーーーーーっ」

 ビクンと身体を反らせたリョウツゥの目の前が真っ白になった。

(ああ……飛べたら……こんな感じかな……)

 頭の片隅でこんな事を考えていると、ふっと意識が戻る。

「ぁ ふはぁ はぁ はぁ」

 息をするのを忘れていたリョウツゥは慌てて空気を貪った。
 バインは右手で胸を優しく揉みながら左手に付いた液体を舐めとる。
 その仕草を見たリョウツゥの下腹部がキュウっと疼いた。

「バ インさん」

 潤んだ瞳で呼びかけると、バインは困った様に笑う。

「ダメだよ、リョウツゥ。挿れるのは無し」

「だって……」

「決まりだからね」

 緑の地域では結婚するまでは必ず処女でなくてはならない。
 それはどんなに悪どい犯罪者でも、緑の民なら必ず守る掟。
 もしそれを破ると緑の月によって翼をもがれ、2度と飛べなくなると言われている。
 ただ、不思議な事に前戯はどれだけやっても良いのだ。
 挿入さえ無ければ良いという、曖昧な掟ではある。



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