千代子、愛しき妹-8
電流は肉棒を通り抜けて、陰嚢が痺れた。
下腹が疼きに悶えた。
押し出された精液が、ペニスの根元から、肉棒に充満し吹き上がった。
「ああああぁ〜〜千代子〜イッちゃうよぅ」
「イって〜おにいちゃん〜イっていいのよ」
「う〜〜〜〜ん」
ペニスが震えて、キンキンに固まり、次の瞬間に、鈴口から精液がドッと子宮に飛び込んだ。
「千代子ぉぉぉ〜〜〜」
「お兄ちゃん、イッタのね」
「うん」
挿入と殆ど同時にオルガスムスしてしまった良和は(俺は早漏なのかな?)と不安になった。
この前は、入れる前にイッちゃったし、今度も嵌ったとたんにイってしまった。
どんどん萎んでいくペニスを妹の恥骨に押し付け、擦りつけながら時間を稼いだ。
「イクわ、お兄ちゃん、あたし〜また〜イキソウ〜〜〜」
腹の下で、千代子が腰を震わせた。
良和は、気を取り直して恥骨を千代子のクリトリスに押し付け、くりくりと扱いた。
「イイわ、イイのよ、おにいちゃん〜とてもイイの」
しきりにヨガル千代子を、良和はひしと抱きしめた。
ああああぁぁぁぁ〜〜〜
足を突っ張ってヨガっていた千代子が、腰を突き上げ仰け反ると、やがて静かになった。
9.
両親の目を盗んで、安全日を選んでの愛の交換は、若い二人には必ずしも満足ではなかったが、むしろお互いを求める気持ちが強くなり、傍目にも仲良しの兄妹であった。
良和は大学を卒業すると、希望の自動車メーカーにエンジニアとして就職した。千代子も、高校を出ると、大手の食品メーカーに就職をした。
二人とも未だ親元に同居をしていたが、就職したことで金と時間に自由の出来た二人は、池袋のホテルに愛の巣を移した。生理の日を挟んだ安全日を選んで、月に1,2回の逢う瀬を楽しんだ。
「お兄ちゃん、私、結婚を申し込まれた」
千代子が話すのには、趣味のテニスクラブの仲間と、会社の上司である係長の二人から結婚を申し込まれたと。
来るべき時が来た。
どちらがいいか、良和に決めてくれという。
一人は文房具を扱う商店主、もう一人は上司の係長でエリートコースにあり、遠いからず 課長になるという。
「サラリーマンにしろ。店をやるのは大変だ」
良和は、千代子の幸せを考えると、店の経営で苦労をするよりも、サラリーマンを勧めた。
千代子は、良和の勧めに従った。
「お兄ちゃん、合わせたい人がいるの」
その女性は、千代子の高校時代の親友で、学校祭のときに良和も会っていると言う。
「私がいなくなると、お兄ちゃん寂しくなるから」
池袋の喫茶店で紹介された美希という同級生に、見覚えがあった。彫りの深い、エキゾチックな顔立ちの、奇麗な子だった。今はOLらしく洗練されて、美しさに磨きが掛かっていた。
涼しげな目元は笑みを湛え、世の中が楽しくてしょうがないと思っているようだ。
良和は、一目で気に入ってしまった。
「お兄ちゃんには黙っていたけど、美希は学園祭でお兄ちゃんに会ってから、すっかりお兄ちゃんに参っているのよ。よかったら付き合ってみて。良い子よ」