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エスが続く
【OL/お姉さん 官能小説】

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2. Sentimental Journey -28

「イッていいよ?」
「だ、だって、こんなトコでっ……」
 トイレでしよう、平松の申し出に応えて自分の足でここまでやってきたのに、「ヤラしすぎる……、ヘ、ヘンタイになっちゃう」
 指を入れたまま平松が離れ加減だった悦子の体を抱き寄せてきた。片足を上げた姿で正面から密着して抱きしめられる。スカートの中からは激しく卑猥な音が響き、脚の内側を何条も雫垂れが落ちてきているのが分かった。手を離してしまったスカートの内側にも飛び散っているだろう。平松が何度も耳元で熱く湿った声で悦子に囁いてきて、その言葉に脳髄まで融け落ち、下腹の奥まで差し込まれた指先が最後のラッシュをかけてくると、
「お……、お、おまんこイッちゃうっ……」
 平松に囁かれたとおりの言葉を吐いて悦子は絶頂に達した。意識的に息を吸わなければ失神してしまいそうになる。余韻の夢心地に悦子は平松に抱き縋って、翔ちゃん、と何度も平松を呼んで、絶頂直後で研ぎ澄んだ襞をゆるゆると挿抜で刺激してくる指を絞り上げた。
「……可愛かったよ」
「っ……、そ、そんなこと言って信じたらどうすんのよ……」
 最早悦子は嗚咽混じりの涙声になっていた。平松は悦子を抱きしめながら頬に流れる涙を吸い、唇を優しく啄みながら、
「信じていいよ、悦子。愛してる」
 と言った。好きと言って欲しかった以上の言葉を聞いて悦子は舐めとられたそばから涙を頬に垂れ落とした。平松が一度深いキスをした後、すこし身を離してジーンズの前を開け男茎を外に出す。男茎は悦子に向かってまっすぐ屹立していた。
「悦子……」
 平松はコンドームの封を切り、精液溜まりを摘んで亀頭に押し当てた。「……悦子のこと、一番好きなのは俺だよ」
 醜男が何を言っているんだ、とは思わなかった。足元には今絶頂に至るまでに悦子が撒き散らした無数の雫が床を汚していた。まだ片足を上げて媚口を晒した姿のまま、悦子は平松の男茎がコンドームを纏っていくのをずっと胸を上下させて見守っていた。
「ほんとに?」
「こんなにヤラしく、変態になったことある?」
「……ない」
 長い竿を扱いて薄皮のシワを馴染ませると、平松は半歩進んで悦子の下腹部に体を押し付けた。亀頭が期待の雫に塗れて緩みきった門へ押し当てられてくる。悦子がもどかしさに身を捩らせようとすると、肩と腰を掴まれて壁を背負ったまま固定された。有無を言わさぬ力だ。動けなさが心地いい。
「悦子のことここまでできるの俺しかいないよ?」
 悦子を導き、どんな憂過も荒々しく捩じ伏せて吹き飛ばしてくれるような男はいつまで経っても現れてくれなかった。待ち焦がれた男は見目には恵まれていなかった。自分とは釣り合わない。たが彼は毎度我を失うほどの深遠まで悦子を誘ってくれる。憧れていた以上の快楽に浸らせてくれる。
「悦子のこと俺のものにしたい」
「か、彼女、な、なんだから……、もう、なってる」
「それだけじゃなく」
 焦れる収縮を続ける悦子の入口を亀頭が広げてきた。肉棒という異名が本当にしっくりくる生命力溢れた男の象徴に体が拡張され始める瞬間の快美感は悦子をすでに虜していた。これが味わえなければ、性交をする意味もないとすら思えてくる。
「悦子のぜんぶを俺のものにしたい」
「ぜ、ぜんぶ……?」
「うん、ぜんぶ」
 入口を大きく拡げた亀頭が小刻みに振動して傘が縁を弾くように擦ってくると悦子は両手で平松の腰を握った。全てを所望されて背筋を魅惑が駆け上がる。平松を中に引きこもうとする蠕動が止まらない。
「うっく……、し、信じるからねっ? いいの?」
「いいよ。……そのかわり悦子はぜんぶ俺のもの、いい?」
「……ん」
 なかなか入ってこない男茎に入口だけを弄撫されて、悦子は声を出して平松に答えたかったが、そうすると外まで聞こえる大きな喘ぎも一緒に出してしまいそうで、下唇を噛みながら微かに頷いた。しかしやはり平松はそれでは許してくれず、両手で左右から悦子の頬を掴んで顔を上げさせると、じっと目を見つめて、
「わかった?」
 と強く言ってきた。
「わ、わかった……。……わかりました」
 もう平松に全てを預けてしまおう。そう決心しただけで幸福が身を浸してくる。
「早くして欲しい?」
「うんっ……、お願い。……言う、……言うから」
「言う? なにを?」
 一度だけ深めに亀頭が中を抉ってきたがやはり途中までで入口ギリギリまで引かれていってしまう。
「ああっ……、いれて……、もっと奥まで」
 悦子は涙目を開いて、間近で自分を見据えてくる平松の目を見返した。「おちんちん、ほしい……」
「ほしい?」
「すごくほしい」
 男茎が煙を出すほどの暴虐に満ちた愛情を薫らせて真下から悦子を突き刺してきた。悦子はもがきながら声を押し殺して、
「ああっ……、翔ちゃん……、翔ちゃんっ……、好きっ、愛してる……」
 と魘されるように愁訴を続けた。





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