平穏 2-2
(あのふっくらとした部分を俺は、開いて‥舐めて‥挿れて‥、そして中に出したんだよな!)
裕也の手はいつしか止まり、隙間から見える主任の膨らみに釘付けになっていた。
これはヤバいと直感した裕也は主任に断りトイレに行くと、個室で思いっ切り抜いた。
それから主任にランチをご馳走になったが、近くの軽食喫茶店に歩く間にもサラリーマンたちが振り返り綾瀬主任を眺める様子に裕也は鼻が高かった。
(きっと、米倉涼子似だとか、モデルかな?とか思ってるんだろな!)
午後からも片付けは続き、16時に本日分は打ち切りとなった。
主任と長時間2人っきりだった余韻に浸りながら、1階のロビーでくつろいでいると誰かが声を掛けてきた。
「おーい、鈴木!」
「あ、田中…」
「お疲れ様!大変だったろ?」
同期で総務課の田中だ。
「いや、そんなにはなかった。また明日続きでさ。」
「そうか…、明日は俺と鈴木でやってくれってさっき課長に言われてさ。綾瀬主任には別のことしてもらうって。」
「え〜ッ、そうなの…」
「俺もたまにはデスク離れたいしね(笑)」
「まぁな(笑)ちょっと残念だなぁ。」
「鈴木も1日中綾瀬主任と一緒だったんだからいいじゃんかよ!」
「ま、まあね‥」
(なんだよ、こんなヤツとやんのかぁ‥)
田中は綾瀬主任の大ファンで経理課への異動を希望しているとかうるさいし、大体にして一緒に飲むと「主任とやりたい!」とか「俺の希美ちゃんに手を出すなよ!」とか裕也にとって不愉快な発言が多いヤツだった。
翌日、主任は割りと短めなスカート姿で出勤してきた。
書庫室の片付けをしないからだ。
しかし、変更が生じた。
裕也の担当する仕事のミスで、課長と裕也で部長への説明が必要となり、急遽主任と田中が書庫室の片付けとなったのだ。
「主任、すみません…」
「仕方無いわよ、誰だってミスはあるから。課長が一緒に部長に謝ってくれるみたいだから。私、あの部長大嫌いだから、なんなら書庫室のほうがいいもん(笑)」
「本当にすみません…今日は無しで明日田中とやったらダメですか?」
「課長が早くやれって言うし、今日やっちゃうから…。大丈夫だよ!」
裕也は主任に謝りながらも、田中を主任と2人っきりにさせたくなかった。
そして悪い予感は的中した…。