四人の女-47
「お待たせいたしました、頼子さんです」
「いらっしゃいませ、頼子です、失礼します」
「お飲み物はどれにいたします。すべてセットに入っていますから自由にお飲みください、ぶどう酒で乾杯しましょうか」
「乾杯」
「頼子さん、初めて来たんだけれど、どういうシステムなの?」
「ここに料金表がありますでしょう」
客は未だ若い、たぶん学生だろうと頼子は思った。
「一時間セットになっていて、遅くなるほどセット代が高くなりますの」
「なるほど、長く座っていると高くなるんだ。飲み物はついているが、果物五千円、つまみ千円。やはり高いんだね」
「お客さん、失礼ですが、学生さん?」
「はい、そうです」
「医大の学生さんでしょう」
「わかります?」
「キャバクラに来るなんてお金持ちのボンボンだから」
「ボンボン、頼子さんは失礼なことを言われるが、本当です、小遣いには困りません」
「お名前は?」
「安見芳樹です」
「岡山の安見病院の坊ちゃん」
「知っているの?」
「しばらく岡山市に住んでいたから ・・・・・・
一人息子さんでしょう、お父さんもここの医大を卒業しているの?」
「はい、母もです」
「彼女いるんでしょう、こんなところに遊びに来なくても」
「それが、いないんです」
「何年生、芳樹君は」
「五年生です」
「セックスの処理はどうしているの、オナニー」
「恥ずかしいけれど」
「女のあそこも触ったことがないし、見たこともない」
「実習で、見ました。でも触ったことは」
「頼子が触らしてあげようか」
「本当?・・・・嘘じゃなかったんだ、先輩がそういってた」
「先輩がここに来て、女の子のを触ったのね」
「触っただけじゃなくて、手でしてもらったって」
「おしゃべりな先輩ね、内緒のことなんだから、しゃべらないように言っておいて、取締りが厳しくなるともう出来ないようになるからね」
「わかりました、言っておきます」
「私ね後ろのジッパーをスカートをまわして横に持っていくから、下ろして手をこっそりと入れなさいね」
頼子は腰を浮かしてフレアースカートを右に回して芳樹と密着しているところに持ってきて、芳樹の手をジッパーの取っ手に持っていった。
「ゆっくりおろしてね、芳樹さんの前をおろして私、おちんちんを握るよ」
時期が暑いときに向かっているのでスカートの下はパンティーだけ、芳樹の手が頼子の腿に触れた時体の中が電流が走った。濡れる! 頼子は思ったが、芳樹のズボンの中でしっかりと勃起したものを握っていた。
「お姉さん、入れていい?」
「いいよ、パンティーの上のゴムのところからね・・・・・・芳樹君、おちんちん大きくなっているよ」
「お姉さんも濡れている・・・・・・」
しばらく頼子は芳樹の肩に頭を乗せて無言である。芳樹も左手を頼子の股間にあてて無言である。
「芳樹さん、トイレ行きたくない」
「行きたいけれど、・・・・・・」
「ここのトイレは広いのよ」
手をズボンの中から出して頼子はチャックを閉める、芳樹も頼子のスカートから手を出して立ち上がる。頼子はスカートを元に戻してファスナーを閉める。
「芳樹さん、おちんちん立ってるのがはっきりと分かるよ、男って損ね」
「きれいなトイレだね、広いし」
「女の子のドレスが汚れないようにって、広くしたんだって、でも、もうひとつは、こうしておちんちんをやさしくしてあげられるでしょう・・・・・・芳樹さんパンティー下ろして指でなでて・・・・・・・指入れて・・・・・・入るでしょう・・・・・・・そこ」
「すごいよね、確り挟んでくる・・・・・気持ちがいいの頼子さん」
「きもちがいい、おちんちん、ちゃんと便器に向けてねコクヨ・・・・・・・・」
芳樹は携帯の番号を頼子と交換して、二セットのはじめに帰って行った。頼子は濡れたパンティーを気にして控え室に戻ると久美がきて、
「頼子さん、楽しんだようね、ハイこれと穿き替えて、汚れたでしょう・・・・・・トイレは気に入った」
「久美さん見ていたの」
「私は責任者だから全員を見ていますよ」
「頼子さん、次お願いいたします」
「くみさん、毎日こんなに忙しいの?」
「大体そうね」
「しばらく働くは」
頼子はその日四人のお客を担当した。手にした金は店から売り上げの40%41,200円お客からのチップが40,000円、一日見学であるのでその日にもらった。正式に採用となれば月に二回の給料日に計算されたものが手に入る。現金でもらう子が少なくほとんどが銀行振込みである。現金の持ち歩きは危険だから。
「一日こんなに貰えるの、医者なんか馬鹿らしくてやっていけない。責任があるし、ハードな仕事だし」
頼子は久美の近くにマンションを探して、久美のキャバクラで働くことにした。