〈忌諱すべき覚醒〉-14
「いッ!?いい…嫌だッ!!嫌だあぁぁぁッ!!!」
『嫌なの?そうですか……やっぱりこちらの“穴”ですか…?』
恭子の否定の言葉を曲解するオヤジは、肛門に“偽男根”の尖端を押し当てると、ゆっくり、しかし強引に挿入させていった。
「お願いッ…お願いやめてえぇッ!!そんな…ッそんなの入らないぃッ!!!」
偽男根は柔らかなシリコンで出来ており、その中は中空になっている。
まだまだ拡張の進んでいない肛門でも、しっかりと変形して潜り込んでいくのだ。
だが、恭子は偽男根の構造を知らない。
あんな太くて凶悪な玩具が、ズルズルと肛門に入ってしまう事が信じられなく、自分の身体にすらも怯えきってしまっていた。
『俯せになると内臓が下がるから、ア〇ルの中が拡がって……ん?あんな太いモノでも易々と……ん〜〜?』
「こ、壊れちゃうぅッ!!耕二…ッ…耕二さあぁんッ!!」
『ア〇ルプレイの最中を、旦那様に見せたいのですかな?……そうゆう恥ずかしいコトが大好きな奥さんなら、こんなのも“好い”かな?』
さっきまで肛門を嬲っていたオヤジは、恭子の前髪を左手で握って耳元に唇を寄せ、恐怖を倍加させる台詞を吐きつけた。
右手は背中や脇腹を撫で、そして胸肉を揉み解していく。
偽男根を握るオヤジも肛虐に微笑み、そしてブジーと呼ばれる尿道に挿入して擽る責め具までも持ち出し、恭子に新たな悦びを教え込んで犯した。
『ん?いま身体が跳ねたな?ア〇ルをディルドで穿(ほじく)られて……ん〜?ウンコの穴が……肛門が……ん〜?糞と小便の穴が気持ち良いと……ん〜〜?』
「きッ気持ち悪いのよぉッ!!もう離してッ!!私を離してえぇ!!」
偽男根がゆっくりと引き抜かれると、そのカリ首が肛門をペロリと捲り上げ、まるで排泄でもしているかのような感覚を生んだ。
ブジーもまた、シリコンの細い棒であるからして、すんなりと尿道を滑って根元まで埋まる。
どちらとも柔らかな材質故に、初めての異物挿入にも関わらず軽い痛みしか感じてはいなかったが、絶え間なく排泄物が肛門を行き来するかのような感覚と、股間の内部から発生する微振動による未知の快感は、凡そ恭子の知りうる羞恥の限界を超えていた。