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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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何回も時計を見てはため息をついた。

時間が進むのが早いのか遅いのか分からない。

医務室でじっと座って先生の隣で入れてくれたお茶を飲んでいる。
定時の時間になり、にわかに廊下に人の気配がするようになってから
しばらくして楠さんが医務室に来てくれた。

「今、現地の警察がバスの居所を探しているんだけどまだ見つからないみたいなんだ」
「そうですか」
「今日は帰った方がいい。経管は社内で待機するから
何かあったら中野さんに連絡するよ」
「はい」

そう言ってゆっくりと立ち上がろうとした時に
携帯が鳴った。

しらない番号だ。海外から?

楠さんに、その番号を見せるとすぐに頭番号で国名を察知したのか
「出て」と言われたので携帯の受信ボタンをタップした。

「あの・・・」
「美緒?」

あ。大久保さんだ!!

「大久保さんっ」
「よかった。繋がった。俺の携帯壊れて。他の人の携帯で掛けてるんだけど。
もしかしてそっちにも連絡が行ってる?」
「うん・・・・」
「そっか。心配かけたな」

それだけ聞くと、安心からか涙があふれ出た。

大きく息を吐き出した楠さんが電話を受け取ると
「経営管理の楠だ。みんな無事か?」
と社員の安全を確認した。




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