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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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「あ・・の」
やっとのことで出した声に楠さんが反応してくれた。
「ゆっくりでいいよ。驚かせたね」

「なんで・・・私にこの事を教えてくれるんですか?」
「先日。半田と俺たちと飲みに行った時に
半田が冗談半分で、私の営業事務が今度海外の大久保くんと付き合うのよって
漏らしたんだ」

半田さ・・・ん。
私のプライベー・・・ト。
そんな飲み会で。言っちゃっ・・・て・・・

「社員レベルにはまだかん口令が敷かれてるから、本来なら中野さんも
まだ知らないはずなんだけど。
俺らが気になって半田に相談したら、半田が。自分が責任を持つからって。
だから、今現在では誰にも言わないでほしい」

ギュッと半田さんが私の手を握った。

「中野さん。もう今日は帰っていいよ」
「え・・」
「仕事なんかしたくないでしょ。建築営業は今忙しくないから。帰っていいよ」

「あの・・・」
「ん?」
「早退はさせていただきたいのですが、社内に居たいんですけど。
どこでもかまいません。でも第一報が入るのって会社ですよね?」

「・・・・」

半田さんと楠さんは顔を見合わせて少し相談した後
「医務室に居なさい。あそこでお茶でも飲んでて。
先生には話を通すわ」

と言ってくれた。



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