プロローグ-5
「なんでそんなに私にして欲しいのかな?」
「はい、ずっと私はご主人様の奴隷として尽くしてまいりました。
あれからご主人様 と別れてからも、ずっとご主人様のことをお慕いしていました」
「そうか、あの時お前を棄てたのは私だったからな、
でもどうしても昔のように奴隷になりたいのならば、一つ条件がある」
「はい、何でしょう?」
「お前に十六歳の娘がいると言ったな」
「はい、あやめと言います……」
「その娘と一緒ならば、お前は昔のように奴隷にしてやる」
「えっ? 一緒といいますと?」
「お前の娘ならば、お前と同じようにMだろう、そういう意味だよ」
「娘も私と同じように奴隷にしていただけるということですね」
「そうだ、それ以外ではダメだ」
「は、はい……」
綾乃はしばらく考えていたが、私に向かって言った。
「わかりました、娘を説得してみます、実は娘もMなんです。
ただ本当にした事はありません、時々そういう本も読んでいるようですから、
やはり親子なんですね」
その日はそれで別れた、それから数日経って綾乃から電話があった。
「あの、ご主人様 、娘に私の事を話してみました」
「それで、どうだったかな?」
「始めは驚いていました、実は昔、撮ったご主人様との写真を娘に見せたのです」
「どんな写真かな?」
「裸になった私がご主人様 に縛られている写真です」
「娘の反応は?」
その時の綾乃と娘との会話を、綾乃は私に話し始めた。
後で驚いたことだが、
綾乃の娘のあやめは私が求めていた少女奴隷にぴったりだった。