俺のM女調教日記(24)-4
俺は、由紀を抱きながら思っていた。
ここは、俺が住んでる場所ではなく、違った土地であり、
仕事の上での心地よい疲労感もあり、それから解放され、
いっ時の心の安らぎを欲しかったのだ。
そして、仕事上で知り合った男が、
同じ性癖だった事は俺にはラッキーだった。
しかし、それ以上に俺をその気にさせたのは、言うまでもなく由紀だった。
はじめ見た時は、ただ美少女だと言う程度の認識しかなかったが、
いざ裸にして調教してみると、俺の由紀に対する思いは変わっていた。
本当ならば、この由紀の飼い主である桜庭から譲り受けたいのだが、
場所が場所だけにそう言うわけにもいかない。
ならば、今日という日にあらん限りの調教で由紀を今日だけでも良い、
俺の愛奴として心から従わせたいと、その時は思った。
珍しく俺が、このように感傷的になるのも珍しい。
当然それは、由紀という存在があるからだった。
おそらく由紀も、この俺の調教で目覚めたのに違いない。
なぜならば今までの飼い主である桜庭の調教では、
このような手荒なことをしなかっただろう。
それに由紀が目覚めたとも言える。
実は、俺の仕事は終っていたが、
旅立つ日を二日ほど後にしたのは、由紀の存在があるからだ。
先走って言ってしまうが、俺と由紀との関係はその日だけではなかった。
その日を含め、その地に三日間滞在した。
もちろん、由紀の飼い主である桜庭とのやり取りの中で、
後で新しい俺の愛奴となった由紀と過ごす為だ。
俺と由紀との調教を、桜庭が感じて俺に譲ったからだ。
やはり、桜庭も男だった。
由紀を俺に託すのが最適で、由紀もそれを望んだ、と言う事だった。
仕事は、俺自身がスケジュールを調整しているので、特に問題は無い。
電話で、女の秘書に連絡をすればそれで済むからだ。
まあ、それにも限度があるがこれくらいなら問題は無い。
由紀とのことについて、詳しい事は後で述べることにする。
由紀は、その時に思ったと言う。
(ご主人様の桜庭様 には申し訳ありませんが、
由紀の本当のご主人様 はこの佐渡様に違いないわ、出来れば由紀を貰って欲しい……)
俺の思いと由紀の思いは同じだった。
後で由紀が俺に抱かれたときに言った。
「佐渡様、由紀は今までで、こんなに感じて逝ったことがありません、
心から好きになりました」と……
俺は由紀に優しくしたわけではない、
しかし、愛奴とは優しさを求めているものでもない。
それは信頼と如何に愛奴が好む調教をしてくれるか、と言うことらしい。
それに由紀が目覚めたのだろう。
この後にも、晴れて愛奴になった由紀と、
ホテルで二人だけの激しいを調教をすることになる。