投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

指嗾
【元彼 官能小説】

指嗾の最初へ 指嗾 18 指嗾 20 指嗾の最後へ

指嗾-19

 大きく脚を開いた中心で、形貌はまだ稚ないのに緩んで夥しい蜜をこぼし始めている柔門へジョゼの指先が挿れられて、入ってすぐのところを拡げるように掻き回し始めた。精液はもう殆ど外に流れ出している。だから汁が縁に撥ねる音を立てているのは輝子が漏らす夥しい蜜のせいだった。
「……つっても」
 ジョゼが輝子を弄っていないほうの手で脳天を鷲掴みにすると、花唇を玩撫されて股間の中心から巻き起こる快楽に腰を前後にヒクつかせて俯いている輝子の顔を自分へ向かせた。「お前とつきあうとかはないぜ? 何させてくれてもいいけど」
「うっ……」
 自分でも努めて否認しようとしていた心の奥に興っていた期待を即座にジョゼに否定されて、輝子は自分の浅はかさに下唇を噛んだ。だがすぐに思い直して、
「いいっ……。いいよっ、別に彼女にしてくれなくてもっ!」
 と一際大きな声で叫んだ。恋人になれなくてもいい。姉は臆病に逃げてしまっても、自分は平気だ。何をされても最後までついていける。輝子の悲痛な懇請を聞いて、ジョゼはベッドに立ち上がるとヒップを付いて座っている輝子を長い脚で軽々と跨いだ。根元を持って巨大な男茎の先端で輝子の額を打つ。肉弾を浴びて顔を顰めた輝子だったが、腰を使って先端を人中に押し付けられると、顎を上げて亀頭の先に唇を押し付けていた。初めて口づけするジョゼの先端は熱く、唇とはまた違った滑らかな表面をしていた。涎を顎に垂らしながら中心の小さな穴へ舌を立てる。フェラチオをしたこともなければ、誰かがしているところを見たこともなかった。話に聞いただけの行為を輝子は自分でも明確に説明できないジョゼへの想いをぶつけるように懸命に為していた。舌で舐めまわし、口で吸って男の快感を誘う愛し方をしようとして、口を開いて目の前の男茎を口内に導こうとしたが、いっぱいに開いてもギリギリで、さっきのジョゼの指をしゃぶったときのようにはいかなかった。
「歯が当たって痛え」
「あうっ……、ごめ、ごめん……」
「これから毎回しゃぶらせるから、憶えろ。いいな?」
「うん……」
 ジョゼの言葉が嬉しかった。毎回しゃぶらされるということは、これからも何回も会ってくれるということだ。口の中に入れることはできなかったが、輝子は懸命に唾液を泌みさせて傘の淵や幹を舐めまわした。
「もう一回だ」
 命じられてもいないのに男茎をしゃぶっている間も、開きっぱなしだった脚の間にジョゼがしゃがんだ。男茎へ唇を這わせているだけで、触られていた時と同じくらい奥が蠕動して蜜を漏らし続けていた。
「して、……は、はやくっ」
「……ほんとにエロガキになったな、お前」
 呆れた声を出してジョゼが先端を輝子の股間の中心に押し付けてくる。
「なんでもいいよっ!」
 何回も挿れられた亀頭だったが、その大きさは今になっても相当な圧迫感を輝子にもたらす。狭い輝子の入口を亀頭がくぐると、「……きもちいいっ。……ジョゼっ……、いっぱい、……いっぱいしてっ!」
 ジョゼが遠慮なく男茎を中へ埋めてくると、背中を仰け反らせて悲鳴を上げた。うるせぇよ、と言いつつ、打突が最も強く響く体位である正常位で、最初から激しく挿抜される。輝子はいきなり子宮口の奥まで先端に打ち付けられ、脳天まで突き抜けてくる快感に、叫びながら自分でも何を口走っているのかわからなかった。
 頭が壊れておかしくなりそうなくらい、ずっと突かれていた。どれだけ時間が経ったのかわからないし、何度絶頂に達したのか憶えていない。不意に下腹部の圧迫感が解けて、目の前が暗くなって薄目を開けると、巨大な男茎が自分を狙っていた。あ、と思ったら目元や頬に精液が撒き散らされてきた。塗られていたのよりもずっと濃厚で熱い粘液に顔を打たれて、輝子は溜息を漏らしながら、もっと強く浴びたくて源へ向かって顔を上げていた。こんなに気持ちいのにイヤがるなんて、あの女バカだ。
 姉と別れてからも、ジョゼは輝子に会ってくれた。輝子が会いたいと言っても断られることがあるのに、ヤリたくなった、の一言でジョゼに呼び出されたら、輝子は学校を抜けだしてでも、他の約束を反故にしてでも会いに行った。毎回男茎を顔の前に向けれられて、ジョゼに性感を感じて欲しくて懸命に舐めた。そして言われたとおり、毎回拘束具に体の自由を奪われた。強淫されるだけではない。動けなくされた状態で性楽を誘発して弄られていく途中で中断されて放置もされた。不意に捨て置かれると、思い切り快楽に沈むつもりだった体がジョゼの玩弄を求めてもどかしくなり、しかし動くことができなくてどうすることもできず、動かぬ四肢を蠢かせてジョゼに何度も愛撫を乞うた。
 ベッドに額をついたままの不様な姿で、スカートを捲られて真後ろまで染みを拡げたショーツを見られただけでも羞恥で体が熱く火照るのに、親指でショーツを脇に除けられ、ヒップの狭間全てを明るみにされると体じゅうが疼きに狂いそうだった。ジョゼの息がヒップの肌に当たる。花唇にキスしてもらえる、と思った輝子は必死になって身を捩ってヒップを後方に突き出した。


指嗾の最初へ 指嗾 18 指嗾 20 指嗾の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前