愛欲-5
レース系の黒のパンティの上から中指で膨らみに触れた。
「もう…こんなに…」
指先にはもうお湿りの感触があからさまに分かる。自分のいやらしさが改めて分かる。
「今頃海斗さん、瀬奈ちゃんと…」
そう考えると体が抑えきれなくなる。自ずと中指に力が入りその膨らみを圧しなぞっていく。
「ああん…。」
幸代は瀬奈にジェラシーを感じるのはお門違いだと分かっている。瀬奈に嫉妬する暇があるならまず自分が海斗に振り向いて貰う為にすべき事がたくさんあるし、まだ自分は海斗の為に何もしていない事も分かっている。人を振り落とすのは嫌いだ。相手は瀬奈ではない、自分だとしっかりと分かっていた。それに瀬奈は憎めない。自分も不器用だ。瀬奈も同じだ。気持ちは分かる。海斗を好きになるのと瀬奈を助けたい気持ちは全くの別物だ。幸代は自分がどこまでできるか挑戦する事を決めていた。
モゾモゾとする事にもはや我慢できなくなってきた。幸代は下腹部からパンティの中に手を入れた。
「ああん…」
割れ目を撫でただけでもビクビクと感じてしまう。自分の興奮の深さに改めて驚く。
「もうこんなにヌルヌルしてる…。」
セックスもあまり経験がないし、ましてオナニーなど頻繁にするようになったのはごく最近の事だ。どうして今までする気にならなかったんだろうと自分でも不思議に思ってしまうぐらいに嵌まっている。人を好きになるというのがこれ程自分を変えてしまう事なのだという事を知った。
「ああん…気持ちいい…」
中指が割れ目を奥に進んで行く。指にたっぷりと付着する愛液。静かな車内にクチュ、クチュという卑猥な音が響く。
「あっうっっ…!」
クリトリスは別次元の快感だった。部屋では声が気になり思い切りいじれなかったスポットだ。幸代は思うがままクリトリスを刺激した。
「ああっ…あんっっ!ダメ…、あん!」
心置きなく感じ喘ぐ幸代。反応する体に車が揺れる。ブラジャーを上にずらし胸を揉み上げ指の間に挟んだ乳首を圧迫し強めの刺激に興奮を得ていた。
「ハァハァ…、気持ちいい…」
仕事着のまま車内でオナニーする自分の姿のいやらしさを思うと益々興奮してしまう幸代だった。