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悠久の恋の果てに
【ファンタジー 官能小説】

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「中野さん。10分休憩どうぞ」
なんて半田さんは気を利かせてくれたつもりだろうけど・・・
余計なお世話です〜。

「じゃ、上司の許可も下りたところで
コーヒーでも飲みに行こうか」

私はいたたまれなくなってお財布を握り締めて席から立ち上がった。

会社の自販機コーナーにあるソファーを陣取り
ガコンと自分の分のコーヒーを買った後、私に「何飲む?」と聞いたので
「自分で買います」とさっさといつものジュースを買った。

そんな私を見て大久保さんはクスクス笑って
「変わらないな」
なんて、嬉しそうに言った。

「美緒は本当に変わらない。いつもは優柔不断なぐらい優しいのに
俺にはきっぱりした態度で。気が強い面を見せる」

そう言ってなお一層嬉しそうにした。

大久保さん・・・

「で?デートは?どうする?」
「・・・・」
「ん?」

そんな優しい顔で覗きこまないで。

「私、まだ彼と別れていません」
「うん」
「だから、デートはできません」
「うん。でも、近いうちに別れるのかな?」
「・・・・」

大久保さんは私に困ったように笑いかけた。



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