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もうひとりの妻
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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実験-1

転職する前に貿易関係の仕事をしていた寿紀。
国内や海外とのやり取りで、昼夜のべつまくなしで仕事、休日も休日らしくないほど電話ばかりだった。

医者にかかる程では無いが寝付きが悪かったり、また、寝るのも仕事のうちで深い睡眠を取りたいために、知り合いから睡○薬を分けて貰っていた時期があった。

強い薬ではなく副作用もほとんど無いが、寿紀にはあまり効かない感じがした。
一方、希美は市販の風邪薬や花粉症の薬でさえ眠気を感じ、運転すら出来なくなるくらい薬は良く効く体質だった。

寿紀と希美は夫婦としてセックスの相性は抜群だし、2人とも何の不満も無かった。
これからも飽きること無く性を楽しんでいくつもりだ。

しかし、寿紀は掲示板にあったあの夫の独り遊びがずっと気掛かりだった。
夫婦の呼吸を合わせた営みも良いが、女の体を、いや…妻の体を自分の好きなように弄り回したいとずっと思っていた…。

ある休み前の夜。
寿紀は初の実験を試みることにした。

夫婦で久し振りに家で飲んだ。
缶ビールで乾杯して、2杯目からは、寿紀はハイボール、希美は果実系酎ハイ。
自分の酎ハイに魔法なるものが掛けられているとは知らない希美は、調子良く飲んでいた。
しかし、30分も経たないうちに強い眠気に襲われた。

「、、、なんだか眠たい、、、片付けは朝するからちょっと横にならせて、、、」
「あら…いいよ、そうしなよ。きっと一週間の疲れが出たんだね…」

2階の寝室に行く気力すら無い希美は、リビングのソファーに移り、倒れ込むように体を横えた。
そして瞬く間に眠りの深淵に引きずり込まれていったのである。

「希、希美…」
「希美…、希美ぃ!」

声を掛けても、揺すっても、太ももを軽く叩いても、希美は全くの無反応だった。
改めて希美の顔を覗き込む。


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