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避暑地の拷問室
【OL/お姉さん 官能小説】

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地下室での淫靡で残酷な秘め事-1

微かにカビの臭いの残る地下室。天井に設けられた滑車をつたう縄が気軋む。それに入混じって女が頭上で縛られた手首に食い込む戒めの痛みに苦悶の表情を浮かべ、喘いだ。白い可憐な素足の爪先がようやくコンクリートの床に触れる程度にまで吊り上げられたその美女は、華奢な肢体を鞭で打ち据えられるたびにクルクルとその身を回転させる。妖しげでSMチックな拷問の責め役は曽根蔵洋三。そして責められ被虐美を晒す女は小暮小夜子だった。引き裂かれたワンピースドレスの背中は、赤い蛇が這うかの如く蚯蚓腫れを作っている。
「美しい、美しいよ、小夜子君 真っ赤なバラが咲いたようだ」
恍惚の表情の曽根蔵に対して、小夜子は息を荒くし疲れ果てたように項垂れながら許しを乞う。
「あぁ…か、堪忍してください、曽根蔵先生」
「何を言う、責めはまだ始まったばかりだ 言っただろう? 君の悲鳴を聞きたいと、君の苦しむ様を存分に眺めたいと…その約束を果たしてもらうまで、君を解放はしないよ」
「あぁッ」
小夜子は観念した様に、嘆声を漏らす。

小夜子の置かれた状況は絶望的だった。曽根蔵の邸宅の地下に幽閉された彼女は文字通り囚われの美女だ。しかも泣けど叫べど助けが来る見込みはない。この屋敷にいるのは曽根蔵と、この拷問部屋で彼の手足のように仕えているSPが2人いるだけだ。脱出など出来ようはずもなく、屈強な男2人は主の要求に忠実で、私情を挟まず女囚となった小夜子をいたぶることに協力する。
「私はね、小夜子君 美しい女性に苦痛を与えることが生き甲斐であり、無常の悦びだ 君の様に生ける宝石のようなたおやかで優雅な娘が今の日本にいたことが奇跡としか思えんのだ そんな女性と巡り合えたならば、必ずこの避暑地の拷問室で責め苛んでやろうと決意して早、半年だ その夢がかなった以上、君を鞭打つ程度の生易しい責め苦に掛けたくらいで満足する私ではないのだよ」
猟奇的な欲望を口にする曽根蔵。
「さぁ、できうる限りその美姿に傷が残らないようにして差し上げる だがその代わり君も死をも覚悟した女の被虐的な美を見せてくれたまえ さあッ、もっと泣け!!喚け!!そして苦しむ姿を見せておくれ!!」
再び鞭が振られ、黒い革鞭が小夜子の露わになった白い肌に食い込む。令嬢の美貌が苦痛に激しく歪んだ。

か細い手首と足首を背中で一括りに緊縛された小暮小夜子は、文字通り逆海老の姿勢のまま天井へと引き上げられてゆく。ギシギシと華奢な肉体を縛めた荒縄が軋むたび、令嬢の悲痛と諦観に満ちた喘ぎ声が艶めかしく地下室に響く。
「あッ、ああッ! ああッ、ああぁぁ〜〜〜ッ・・・・・・」
天井近くで吊り下げられ、腹ばいに反り返った令嬢は、その美貌を激しく歪める。その様子を心底惚れ惚れした表情で見つめながら、曽根蔵は語り始める。
「君も知っての通り、私は数年前に病を患って以来、私は左半身には後遺症が残った だが、それだけではない 実は生殖機能も喪ってしまったのだよ 君の様な魅力的な若い娘を抱くこともできない身体なのだ…」
無念の表情を浮かべつつも、苦痛に喘ぐ小夜子に恍惚の表情を浮かべて続ける拷問者。
「だが、私は代わりに新たな悦びを見つけた それは女の苦悶の表情だ 死をも覚悟した苦痛に耐え忍しのぶ美女の顏を眺め、その悲鳴を聞き、身悶える姿を目の当たりにすることで私の胸は熱く燃え、心臓は高鳴るのだよ」


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