俺はゲイじゃないからな!-5
話を聞いていて、俺は何回も泣きそうになった。
恭子がこの出会い系サイトを使っている理由。
それは、元彼氏がこのサイトを使っていたことがあって、恭子の写真を見てくれているかもしれないと思ったからだという。
「写真をほめてくれたのは、岡田っちで二人目。元彼も私の写真が好きっていつも言ってくれてたんだよ。ねぇ、岡田っちはなんで出会い系サイトを使うことにしたの?」
俺はSNSで人妻と出会って、嫌な気分になって、ふられて、SNSから離れたかったことを話した。
「なんか、わかるかも……」
女子校の彼女も、酔わせて手を出した先輩社員も、アナルセックスしたがった元彼氏も、恭子の体を性欲を満たす道具のように求めた。
「その人妻さんがしたことを岡田っちは許せなかったんだよ。岡田っちも私も不器用だよね」
「恭子っち、キスしようか」
「うん……ちゅっ、ちゅっ、んくっ、んふっ、む、んんっ……ふぁっ。そんなキスされたら勃っちゃうよ」
俺にディープキスをされて恭子は頬を染めて、目を潤ませている。
俺は恭子のそそり立ったクリトリスぺニスを軽く撫でてみた。俺の勃起ぺニスよりひとまわり小さい。ならんでいると、ぺニスなのに俺と恭子の分身みたいな気がした。
「はむっ、ちゅっ、れろっ、んふっ、じゅっ、じゅぷじゅぷ、んくっ、んんっ……」
恭子があぐらをかいている俺のぺニスを這いつくばって、一生懸命しゃぶりついて愛撫している。
亀頭は小顔で可愛らしい恭子の口の中だ。
むっと熱くて密度の濃い快感が、俺のぺニスの敏感な急所を蒸し上げてくる。
(うっ、恭子っちの視線がっっ!)
恭子が上目づかいでぺニスをしゃぶったまま俺の顔をじっと見つめている。
この光景を脳裏に焼きつけておけば、オナニーするときのオカズは思い浮かべるだけで充分だ。
「き、恭子っち、このままだと、口の中にっ!」
「んーっ」
今にも絶頂して果てそうな衝動を抑えているため、俺の声は上ずって震えていた。
しかし、恭子は口を離すどころかぺニスの根元をしっかり握り、さらにじゅぷじゅぷじゅぷと卑猥な音をさせてバキュームフェラを始めた。
「もぅ、俺っ、恭子っちの口の中に、ああっ、もぅ限界だ、出るっっ!」
どんなに淫らな口奉仕をしていても、純真な目をまっすぐ俺に向けて見つめている恭子。
十歳年下のできたてほやほやの彼女に見つめられ、俺は尻までブルッと震わせて射精した。
「んんっっっ……こく、こく、こくっ」
恭子が目を細めて、唇はしっかり閉じて俺の精液を一滴もこぼさずに喉を小さく鳴らして飲み込む。
「はぁはぁ、ふぅ……」
俺は恭子の口の中に思いっきりぶちまげて、ぺニスの脈打ちがおさまり、力が抜けきって乱れた息も落ち着いた頃になってから、ようやく「んっ、ふぁっ……」と恭子が口を開き、ぷるっと俺のぺニスが恭子の唇から吐き出されてくる。
口の中から出された俺の項垂れぺニスは、少しひんやりとする。恭子の温かい口の中より部屋の空気は空調が効いていて温度が低い。
見た目は悪く言えば幼げなロリ系な恭子の口の中から、今までセックスした女性たちより淫らで貪欲で、それていて俺を気持ち良くしたい気持ちがものすごく伝わってきた。
だから、恭子は俺の表情をあんなにじっと見つめて、しゃぶり続けたのだ。
俺は口内射精の余韻の甘い気だるさの中で、なんだか幸せな気分にひたっていた。
「岡田っち……見て」
「ん?」
恭子が仰向けに寝そべって軽く膝を曲げて俺からはMの字に見える。
「私、岡田っちが気持ちよさそうにしてるの見たら、こんなになっちゃった」
くぱっと恭子が陰唇を両手の指先で開いて見せる。内側のサーモンピンクの小陰唇まで、顔を近づけるとよく見える。
「濡れてる……」
「ねぇ、岡田っち、私、女の子だよね」
「まちがいない。俺が保証するよ」
俺は恭子の牝のわれめの泉に唇をひたして、舌を入れて舐めまわした。
「あぅっ、んっ、あぁっ!」
恭子が喘ぎ声を上げて腰を揺らし、クリトリスぺニスがピクッピクッと反応しているのが見えた。
俺はわれめに右手の人指し指の第一関節をゆっくり押し込むと、くちゅっくちゅとかき回すように弄った。
「あっ、あっ、あぁっ、岡田っち、激しすぎっ、あぁん、やぁん、あぁっ……えっ、ひぅ、あぁあぁっ!」
恭子の喘ぎ声がさらに高く切なげになる。俺が右手の指先で処女膜を傷つけないように浅い入口を弄りながら、左手でクリトリスぺニスをやんわりと握って上下にしこしこと扱いたからだ。
ビクビクビクッ!
恭子が一瞬息を止めて、背中をのけ反らせた。
絶頂の肉悦まで昇りつめて、全身の柔肌が小刻みに痙攣する。
しばらく絶頂の余韻でぼんやりしている恭子のそばで腕枕をして、髪を撫でていると、落ち着いてきた恭子がつぶやいた。
「岡田っち、ゲイじゃないよね?」
「ん、ちがうぞ」
「だって、さっき私のおちんちんを……」
「恭子っちのはぺニスじゃなくて、クリトリス。射精もしないし。たぶん、最新の進化かもしれない」
「え、進化?」
「人類の進化として、ぺニスからクリトリスに進化して、それは、もう一歩先の進化なのかもしれない」
恭子が涙ぐみながら笑い出した。
「ははっ、そっか、進化じゃ、しょうがないよね」
恭子は俺の頬にキスをした。
「ありがと。なんか悩んでたのスッキリしちゃった」
俺は十歳も若い妻を持つ男になった。恭子が撮影した写真を展示した喫茶店のマスターをしている。
見習いの頃はアダルト雑誌やAVの現場の写真撮影の仕事をしていたらしいが、今では有名な写真家だ。
俺はたまにデジカメで恭子のヌードを撮影する。
ふたなりの恭子のヌードを撮影しながら、気がつくと恭子が俺をカメラのレンズ越しに見つめて微笑む。
「あなた、おなかの中で動いた」
俺はしゃがんで恭子の膨らんだ腹を撫でた。
[完]