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男の娘かと思ったのてへこんだところ
【性転換/フタナリ 官能小説】

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俺はゲイじゃないからな!-2

「くっ……うっ!」
俺のぺニスがビクビクと脈打ち、一瞬、何も考えられなくなる。
射精して、萎えてしまう前にぺニスを抜き出してゴムを外す。口をしばってティッシュを探すがわからず、ゴミ箱があったあたりに精液入りのゴムを投げた。

俺は黙って人妻の隣で寝そべっていた。
(もて遊ばれた気分だ。何も話したくない)
人妻はそれで満足したらしく、しばらくして寝息を立て始めた。俺はそっとベットから抜け出すと、手探りでテーブルの上に置いたライターと煙草を見つけて、火をつけた。

セックスしたら冷めるって、俺もただやりたいだけだけのバカなんじゃないか、と自己嫌悪を感じた。
そのままソファーで眠った。

「起きて、もう帰らないと……」
人妻に起こされた。人妻はもう服を着て帰る準備ができていた。俺は洗面台で顔を洗って、鏡を見て、少し笑ってみた。朝七時すぎ。
(よし、まだ笑える。大丈夫)
俺は人妻の言った駅前のロータリーでおろした。
「じゃあねー」
人妻の声がやけに明るい。朝日がまぶしすぎる。
俺は車の中で笑顔で手をふった。
人妻がすたすた歩いていくのを見送っていた。
仕事場に風邪で休むと連絡してずる休みをして、パチンコを打ちに行った。
その日はたまたま勝って、焼き肉屋の勘定分やホテル代で使った分は財布に戻ってきた。

夕方にアパートの部屋に帰宅して、カップヌードルをすすっていると人妻から電話がかかってきた。
「メールも電話もなんでくれないの!」
人妻は電話ごしに怒鳴った。
「仕事に行ったら忙しくて……」
嘘だった。人妻と話したくなかったのだ。
「めんどくさかっただけでしょ、もういい、連絡してこないで!」
俺はふられた。

それから一ヶ月後、出会い系サイトに登録したが、援助交際や人妻はおことわりで、ネットナンパの方法もわからないので、ブログ機能があるので他の会員の日記を見ていた。

ベットを飼いました。
画像が添付してあり、ニシキヘビだった。
(蛇ってなつくのか?)

リクエストが多かったので。
画像は上半身の寄せ上げたオッパイ画像。
(乳輪でかいな)

仕事の愚痴。
好きな曲の歌詞。
彼氏とデートでディズニーランドに行った話。

俺も日記を書きたくなったが何も思いつかない。
日記は無料で使える機能である。

毎日、食べものや気になった景色などを写真を添付してあるだけで、文章は何も書いていない人がいた。

line教えて。
美味しそうですね、デートしませんか?
など日記に他の会員からコメントが書かれている。

俺は気に入った写真があった。
それは、のら猫の親子がふりかえってカメラ目線の写真だった。
(これ、近くの公園の猫だよな。うん、いい感じの写真でかっこいいな)

俺はメールしてみることにした。

これって、もしかしてXX公園の猫ですか。
ちがってたらすいません。
うちの近所の猫にそっくりなんです。

すると、その夜に返事があった。

そうだよ。
仔猫が育つの早いよね。

俺はその返事を見て、たぶん母猫がボテ腹で歩いているのも、もしかしたらこの人も見てるかもと思った。

俺も日記に携帯電話で写真を撮影して掲載することにした。これなら、見たまま気になったものを、人以外なら一日一回撮影するだけだ。

煙草の吸殻。
指先。
青空。

月や星は撮影がむずかしい。

こうして、お互いの写真に気になるものがあると、メール交換することにした。
これなら、相手の年齢や結婚してるか、してないかも気にすることはないでいられる。
こうして、俺は三ヶ月、写真を撮影し続けた。

会いたい

俺は食べ終わったカップヌードルの容器を撮影して、日記に載せた日に彼女に送った。

いいよ。会おう。いつ?

一週間で、俺はいつもはいているスニーカーが古くなっているので安いがきれいなものに変えたり、髪を切りに行ったり、新しいTシャツを買ったりした。

待ち合わせは夕方。
映画館のあるデパート。
映画をみて、食事をして中学生のようなデートをしたいと思った。

顔も電話番号も知らない人と待ち合わせする。

ブログ見て

待ち合わせの時刻に駐車場の車の中で写真を見た。
ゲームセンターコーナーのUFOキャッチャーの写真。

俺が行ってみると、ショートカットで、肩かけバックにTシャツにジーパンで御菓子詰め合わせを取ろうとしている小柄な子がいた。

俺はその子が御菓子詰め合わせを取れるか少し離れたところから見ていた。

五百円ではとれず、あとまた五百円を投入してようやく取れた。
それをUFOキャッチャーの機械の前に置いて携帯電話で撮影した。
(間違いない、あの子だ)

Aという出会い系サイトのブログ機能は一日に何回もブログが書ける。

UFOキャッチャーの景品の写真が掲載された。

ブログまた見て

「おまたせ、よく取れたね。がんばったじゃん」
へへっ、と照れくさそうに笑いながら御菓子詰め合わせを抱えて彼女はVサインした。

お互いその場で自己紹介。
「もっとおじさんぽい人かと思ってた」
「服装、店で上下でマネキンが着てたのをそのままマネしたからな」
「あー、わかるかも。迷っていろいろみるんだけど、結局いつもの服も嫌で、マネキンのマネするよね」
俺は中肉中背であまり背が高くないが、それでも彼女は俺の胸あたりの身長だ。

映画をみながら一つのポップコーンを二人で食べた。駄菓子詰め合わせの中にポップコーンがあった。

映画はコメディで、俺は彼女が笑う横顔を見て思わずなごんで笑った。ボーイッシュな感じで、化粧もしてない。香水やファンデーションの匂いも嫌いじゃないが、こういうナチュラルな感じも悪くない。









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