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男の娘かと思ったのてへこんだところ
【性転換/フタナリ 官能小説】

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俺はゲイじゃないからな!-3

「こう見えても、私、二十歳だから」
「俺も年を取ったのかのかな……わからん」
「高校生の頃から身長と体重、見た目もあんまり変わってないもの」
「酒は?」
「少しなら飲めるけど、あんまり好きじゃない」
「奇遇だな、俺も酒は苦手だ」
和風の定食を二人で頼んだ。
「ん、このあじの開き、いい色してる。おいしそう。写真撮っていいかな?」
「どうぞどうぞ」

素早く写真を撮って、携帯電話をバックに入れる。
「いただきます」
お箸を持って手を合わせて彼女は言った。俺も一緒にいただきますと言った。
一人暮らしでとりあえずカップヌードルが主食になりつつある俺は、最近ちゃんといただきますと声に出して言ってないのに気づいた。
「さかなおいしーね」
箸で器用に焼き魚をきれいに食べている。
人がどうやって食べているか気にしたことはなかったが、俺もがんばってきれいに食べてみた。

「ふぅ、もうおなかいっぱい。おごってもらっちゃった。ごちそうさま」
「はい、どういたしまして」
映画もチケット代を出そうかと思ったが、それは彼女がワリカンにしたいと言った。
「映画って当たりハズレがあるけど、自分でお金払ってみるから、テレビとかレンタルDVDよりなんかいいものみたいに感じるんだよね」

「岡田っち、ドライブに連れていって。私、車の免許ない。スクーターなら乗れるんだけどね。運転してる男の人ってかっこいいから好き」
「恭子っち、どこ行きたいの?」
「海!」
「朝まで走らすつもりか、まあ、いいけど」
「いやいや、本気にしなくていいから」

楢崎恭子は高校卒業して、就職して一年働いた。そして会社を辞めて上京。都内の専門学校に通っている。
カメラマンの技術を習ったりしながら、専門学校のそばのファミレスのバイトとたまに雑誌撮影のバイトをしてるらしい。
「ファミレスのバイトきついけど、制服かわいい」
「似合うかもな」
「コスプレが趣味で、ブログに載せてる人の気持ちがわかるよ。でも、自分を撮るのはなんか恥ずかしいからしないけど」
「雑誌とか、もうプロじゃん、すごいな」
「写真家ってほどじゃないよ、たまにしか撮影しないし、それに……まあいいや」
「俺は恭子っちのブログの写真、好きだ。ここにファンがいますよ」
「サインしてあげようか?」

海には行かなかったが、神社がそばにある、ひなびた温泉街まで高速を使って行ってみた。
「ありがと。こういう、雰囲気あるところいいね」
「せっかく来たし、温泉入るか?」
「温泉はいいや……入りたい?」
「なんとなく」

すると、彼女は立ち止まり少しうつむいてから、手まねきした。
「部屋にお風呂があるならいいよ」
小声でひそひそと囁く。
俺はネット検索して部屋に温泉つきの部屋がある旅館を見つけた。
「お泊まりなら部屋で入浴できますが」
俺と彼女が、顔を見合わせた。
(どうする?)
彼女が料金を確認する。食事つきでなければそんなに高くないとわかると「じゃあ、お願いします」と言って財布を出そうとする。
「お会計はお帰りのときで大丈夫です」
中年のぽちゃっとしたにこやかな着物姿の中居さんが和室の部屋に案内してくれた。

「お泊まりデートになっちゃった。でも、岡田っち運転で疲れたでしょ。ゆっくりできるね」
ベランダに露天風呂がついていた。
「あっ……」
奥の和室に布団がならんで、くっつけて敷いてある。
俺は気まずいのて襖を閉めた。

「先に入るよ」
「どうぞごゆっくり」
彼女がにっこりと笑う。

旅館の部屋はとても静かだ。
俺は湯上がりで少し熱めのお湯だったので、軽くのぼせながら浴衣姿で煙草を喫っている。

彼女も浴衣姿で部屋に戻ってきた。高速の途中で買ったペットボトルの緑茶をちょこんとすわって、こくこく飲んでいる。
「今、ちょっとザシキワラシっぽいと思った?」
俺はうなずいた。
「ザシキワラシはいると幸福をもたらしてくれるんだけど、いなくなると幸福がなくなるらしいよ」
そう言って彼女は俺の隣に座布団をおいて座った。

「岡田っちは彼女いるの?」
「いたら泊まったりしません」
「ははっ、そうだよね。じゃあ、彼女ほしい?」
「ほしい」
「ちょうどここに彼氏がいない人がいます」

俺は彼女が目を閉じたので、ドキドキしながらキスをした。
「キスしちゃった。彼女にしてくれる?」
「十歳も歳上だけどいいのか」
「ダメなら、キスしたりしないから」

布団の上に彼女が仰向けに寝そべる。
「んっ、ぁんっ、んんっ……」
俺は浴衣の中に手をすべりこませて、彼女の生乳を揉んでいる。
彼女の鼻にかかった喘ぎ声が俺の耳をくすぐる。
部屋は行灯風のランプでほのかに明るい。
俺は彼女の浴衣の帯をほどいた。

小ぶりだがおわん型の乳房を両腕でそっと隠して、体を少しななめにして恥じらっている。白いほっそりとした首や肩のまるみが艶かしい。
俺は彼女の首や肩を指先でそっと撫でた。
彼女がうつ伏せになった。
俺は自分の浴衣を脱いで下着一枚になると、彼女の浴衣をゆっくりと剥ぎ取った。

(お尻も小さめでロリっぽい。大人のセクシーな感じとはちがうな)
俺は這いつくばり彼女のうなじから肩、背中と上から唇と舌先を這わせていく。白い背中がときどきピクッと震える。

「きれいな背中だ。こういう背中に刺青とか入れる時代劇の映画とかあったら、すごくよさそうだな」
「はぅっ、んあっ、んっ!」
俺は彼女の背中に小さなキスマークを強く吸ってつけてみた。雪の降った朝に誰も歩いてない雪に初めて足跡をつけたような感じの気持ちに似ている。

俺は背中からパンティを少しずらして、尻のわれめのはじまり、くぼみのあたりに唇をつけて舐めた。
「あぁんっ、そこ、くすぐったい、ひゃんっ!」




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