〈狂宴・後編〉-28
(い…嫌だッ!!みな…見ないで…ッ!!)
ディルドで弛緩している肛門は、力を抜くと直ぐに液体を漏らしそうになっていた。
押し寄せてくる腹痛に耐えながら、景子は尻に力を込めてオマルを跨ぐ。
「ぐ……ひぐッ……うう…うぅぅ……」
何をどう耐えれば良いのか、もう景子は分からなかった。
重なる優愛の視線は現実に生きる者のそれではなく、今にも美穂の待つ世界に旅立ってしまいそうな危うさしか見られない。
『優愛ちゃん見てるぅ?今から景子お姉さんが、オマルの使い方を教えてあげるんですってぇ』
こんな異常性欲者の欲望を満たす為だけに、自分たち姉妹が利用されている……許される筈が無い犯罪行為の只中に置かれた姉妹は、その絆の強さ故に悶え苦しむ……。
『寝てんじゃねえよ!テメェの姉さんが、オマ〇コ見せてオマルに跨がってんだからよぉ!』
気迫すら失せた景子が、優愛と専務の前でオマルにしゃがみ、ボロボロと泣いている。
幼児用の便器はやはり小さく、景子は白鳥の頭の横の取っ手に手を添え、背中を丸めて屈むしか無かった。
『ほらぁ、顔を上げて優愛を見なさいよぉ!』
「んぎひいぃ!!」
乱暴に前髪を掴まれると、その悔し涙に塗れた顔は、泣き崩れている妹に向けられた。
そしてその横顔は、寄り添う御主人様に視姦される事になる。
『見れば見るほど綺麗な顔ねぇ……こんな顔してても、糞をブリブリ垂れるんだものねぇ?……イッヒッヒ……』
タムルは恍惚の表情を浮かべると、スルリと景子の下腹部に手を滑らせ、ゆっくりと擦った。
『麻里子は所構わず糞も小便も垂れる、正真正銘の豚だったわ?でも貴女は素敵……オマルにしゃがんだ貴女って、とっても素敵よぉ?……ウッヒヒヒ……さあ、妹にキスするトコを見せましょうかぁ?』
「はぷッ!?んむむむッ!!」
突然の接吻に、景子は思わずタムルを押し退けようとしてしまった。
しかし、その腕力は強く、景子は抱き締められたまま、身動いているだけに過ぎなかった。