園-10
背中をマッサージして
両足をマッサージして。
私を起きあがらせて腕をマッサージしてくれた。
「シンデレラ。簡単に男に身体を許すなよ」
そう言って後ろから抱きしめられた。
「ちょっと。ふざけないでください」
「石島の知り合いだからって気を許し過ぎ」
お腹で交差していた腕がゆっくり動いて
手のひらがゆっくりと上がってきた。
あ・・・・
もう少しで声が出そうになる。
私のお腹を撫でるように這いまわった手のひらが
ゆっくりとおっぱいの下で止まった。
そのまま。
そのまま、上に・・・来て・・・
優しく撫でられる感触に
もっと、と思った矢先に手を離された。
「寝るぞ。明日も早いからな」
そう言われて、居間を追い出されたけど。
私、やめてって思わなかった・・・・
片桐さんがした行為よりも
自分の気持ちに整理がつかなくて
その夜は昨日よりも寝つきが悪かった。