神谷屋敷2-2
それからすぐに九州へと２人は発った。
今回は三県を回る予定らしい。
しかし現地に着いて茂が行ったことといえば、重役相手のたわいもない話しだけである。
その他の予算案、マネージメント各種諸々の話しは、イリスが全て取り仕切った。
慎も一人で何事もこなす逸材だが、彼に仕えるイリスもかなり優秀な人材であった。
とは言え、各地を回るだけでもなかなか大変なもので、全てをやり終えイリスが手配していた宿に着いた頃には、茂の体力は限界に来ていた。
…この宿は慎の息の入った所であるのだが、茂は知る由もない。
「茂殿、お風呂を頂いてきたらいかがですか？疲れが取れますよ」
茂の倍以上働いたイリスは、しかし疲れなど微塵も見せることなく、涼しい顔で茂に語りかける。
「ふん…言われなくてもそうするわい」
憎まれ口をたたきながら、茂は風呂場へと向かう。
引き戸を閉め、部屋にはイリス１人となった。
「ごゆっくり楽しんでくださいね…最後の湯浴みを…」
その夜、茂はなかなか寝付けなかった。
理由は隣の部屋のイリスの存在である。
数年前、初めて慎が彼女を連れてきた時から、茂はイリスを犯したくてたまらなかったが、予想以上にガードが固く機会に恵まれなかった。
しかし、今夜は最早この先あるまいと思えるほどのチャンスである。
慎の存在が踏み込みを躊躇させていたが、それも時間の問題であった。
(ええぃ、悩むでない！慎にバレなければよいのだ。イリスを徹底的に犯し、口封じのために陵辱写真でも取れば大丈夫であろうて！)
下衆な考えをめぐらせ、いざ行こうとした時に入り口の襖が開いた。
「茂殿…」
そこから現れたのは、当のイリスであった。
茂もまさかイリスからこちらに来るとは思わず、思考が停止する。
部屋に入ってきたイリスは、薄い襦袢一枚を着ているだけで、見事な体のラインがはっきりと分かる。
その姿を見るだけで、茂の一物は勃起し始める。
「な、何のようじゃ」
興奮でわずかにかすれた声を出す茂。
イリスはゆっくりと近づき、茂の目の前で正座をし、平伏する。
「ご奉仕をしに参りました」
そう、一言だけ告げる。
「何…？」
「慎様から茂殿の世話をしっかりとするように言いつけられています。何でもご命令ください」
その言葉に理性が消えかけるが、わずかに冷静さを残し警戒する。
「嘘はやめろ。慎がそのようなことを言う訳がない。本当のことを話せ」
茂が問い詰めると、イリスは顔をあげ微笑んだ。
「さすがです茂殿。これ程簡単に看破されるとは思っていませんでした」
「能書きはいい。さっさと吐け」
「はい。本当は…慎様の命令などでなく私自身が、茂殿に犯されたかったのです」
頬を染めて言うイリスに、茂は今度こそ絶句した。
「実を言えば、この随伴も慎様に私が無理を言ってきたものなんです。私は慎様のモノ。…しかし体が茂殿を求めて止まらないのです」
「…では、お前が今回付いてきたのは、儂に犯されるためだというのか？」
「はい。以前茂殿がそのたくましいモノで他の女を犯している姿を見てから、気持ちが抑えられないんです。毎晩茂殿を思いながらオ○ニーしてるんです。貴方に貫かれるのを夢見ながら…」
次々と発せられる淫らな言葉の連鎖に、最早茂も我慢の限界であった。
ペ○スも完全に勃起している。
「よかろう…死ぬほど犯してやるわい」「ああ…うれしい…」
「…その前に、お前からおねだりをしろ。とびっきりいやらしくの」
そう言われて、イリスはわずかに逡巡した後、静かに帯を解き、その美しい肌をさらした。
更に見事な美脚を少しずつ開いていく。
しっかりと開脚をしきって、茂がイリスの秘部をのぞき込むと、すでにそこは十分すぎるほど濡れていた…
「茂殿…エッチなイリスを茂殿の逞しいので貫いて、グチャグチャにかき回して壊して下さい…」
直後、完全に理性の飛んだ茂は、獣のようにイリスを押し倒した。
前戯など考えもせず、勃起したそれを露わにするとすぐに体を割り入れ、イリスの膣内に突き込んだ。
「ああああ！お、おっき…！」
「ぐお…！」
中に入った瞬間、すぐに射精しそうになる。
佳夜の名器で鍛えていなければ、すぐに果てていただろう。それほどまでに、イリスの中は気持ちよかった。
歯を食いしばりながら、茂はストロークを開始する。
腰を打ちつけるときに揺れる豊かな胸が、何ともいやらしかった。
茂は腰をグリグリと押し付けたまま、両胸を激しく揉みしだき、イリスと唇を重ねた。
「ん、じゅる…ちゅ、ちゅ…レロ…」
茂が舌を口内に侵入させると、イリスは両腕を茂の首に回して固定し、自ら舌を絡めてきた。
茂の耳に２人の唾液音が聞こえ、もはや興奮は最高潮に達した。
ディープキスと胸を揉み続けながら、再び腰をものすごい勢いで打ちつける。
イリスは振り落とされないように、両腕を茂の背中へ回し、脚を腰に絡めて固定する。
やがて茂に限界が近づいてきた。
「あ、はぁ、はぁ、あぁん！茂殿…！も、もう…！」
「う、ぐ…！で、出るぞ！」
ビュビュ、ビュルー！
「あ、ああああ！なが、にぃ！」
イリスはビクビクと体を震わせて、茂の一物を締め付ける。
射精をし終わった後、茂はゆっくりとイリスの上に倒れ落ちた。