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神谷屋敷
【その他 官能小説】

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神谷屋敷2-3

「何という女だ…慎が入れ込むのも分かるわい」
「はぁ、はぁ、ん…はぁ…し、茂殿。申し訳ありませんが仰向けになってくれませんか?」
「む?こうか?」
言われた通りにする茂。
するとイリスも体を起こし、茂の股の前に跪くと萎えたソレを舐め始めた。
「ん…は、ぁ…ぴちゃ…レロレロ…」
何の躊躇いもなく舌を這わせるイリス。
茂の弱点をついたイリスの巧みな舌技は、たちまち勃起を促す。
「はぁ、ん…ジュル…ブポ…チュパチュパ…」
「ぐっ…」
やがてイリスは、完全勃起したそれを唐突に口に含んだ。
前後に動かされる顔。口内で激しく絡みつく舌。時折上目遣いで見つめてくる表情。
それら全てが茂の快楽を増幅し、射精感を高ぶらせた。
「だめだ…!出るぞ!」
その言葉を聞いた瞬間、イリスは口をすばやく離した。
「茂様…達されるならば私の膣内で…ですわ」
妖艶な笑みでそう言い、イリスは仰向けのままの茂に跨る。騎乗位だ。
茂に見せつけるようにイリスはゆっくりと腰を降ろす。
やがて茂のモノの頂点がイリスにわずかに触れる。
茂は我慢できなくなり、自ら腰を突き上げて膣内へ入り込んだ。
貫いた瞬間、2人の結合部からはグチャッ!と何とも淫らな水音が漏れ聞こえる。
「あっ、んぁ…!」
突然茂に突き入れられ、イリスは悦楽の中にも戸惑いを見せる。
茂はそんなイリスに構いもせず、黄金の肉体を貪るべく一心に腰を上に突き上げる。
「はっ、や、ああ!茂様…!だめぇ!ご奉仕が、できません…!」
「はっ!自分の快感を得ることしかしないとはの。とことんいやらしい奴隷だ!」
そうは言いつつも、イリスの膣内は絶えず茂の勃起物を締め付けている。
奉仕と言えば、これほどの最高の奉仕もあるまい。
そのまましばらく茂が攻撃を続けていると、やがて耐えられなくなったのかイリスは体を茂の胸に預けてきた。
イリスのスベスベの絹の肌と、豊かな美乳を肌で感じて茂はますます興奮し、一層腰の動きを強くする。
「はぁ、あ、ああん!いいですぅ…」
もはやイリスに自ら体を動かすという意志はないように茂は感じた。
その顔は口がだらしなく開き、涎を垂らしてただ茂から与えられる快感を受け入れている。
もっと狂わせたいと思っていた茂であったが、そろそろ限界が訪れた。
いや、イリスの名器を相手に、ここまでもたせただけでも大したものだろう。
最後を迎えるため、茂は持てる限りの力を使ってイリスを喘がせる。
「ああ!だめ、だめぇ!も、もう…!」
イリスが叫び声を上げた直後、茂は絶頂を迎えた。
「あ、やぁ…出てる…」
イリスはただ、茂の精液を膣内で受け入れていた。

はぁ、はぁ、はぁ…
部屋から聞こえるのは2人の荒い息づかいのみ。
茂は久しぶりの激しい性行為に満足していた。
「茂様…お体は大丈夫ですか?」
「いや、だめじゃ…疲れすぎて、体が動かんわ」
「そうですか、それは幸いです」
「…何?」
イリスの言葉に不穏なものを感じ、彼女の方を見る茂。
膣内に未だに一物をくわえてはいるが、既に体をしっかりと起こしている。
情交の後の汗はしみついているが、その顔には先程の喜悦を見ることができない。いつもの、いや、いつも以上に冷めた表情をしていた。
そして、彼女の左手には鈍い光を放つ刃物が握られている。
茂はあまりの展開に頭が真っ白になっていた。
「いかがでした?私の体は」
「は…あ、え?」
「感じるフリをするのも大変でした。アナタ相手には濡れないので、自室で慎様を想って自慰をしてきたり…」
茂は何も発さない。未だに頭が現実に追いついていない。
「アナタに抱かれたのは、疲れさせて作業を楽にさせるためだけではありません。せめて最後くらいはと、慎様の尊いご配慮でもあるんですよ?」

…慎。慎だと?やはり慎が絡んでいたのか。だが、それはいいとして作業とは何のことだ…?最後とは、何だ?
不吉な予感が茂の頭を巡る。しかし、それは予感ではなかったと、次のイリスの言葉と数秒後の彼女の行動で、茂は理解した。
「さて…そろそろアナタに触れているのも嫌悪感の限界ですの。慎様のため、神谷のために、アナタには消えてもらいますね」
変わらぬ無表情でそう言い放ち、直後、彼女の手にあった刃物は、茂の首筋めがけて振り降ろされた。

「さぁ着いたよ。ここだ」
慎の言葉に佳夜はぎこちなく頷く。
ここは九州にある神谷の所有する別荘である。
別荘といっても、その豪華さと広さはどこの屋敷だといった感じだ。
この別荘に来ているのは慎と佳夜、そして紫乃たち数人の侍女である。
事の発端は昨夜である。
本当に久しぶりに茂のもとへ行かずにすみ、ゆっくりと体を休めていると、慎が自室にやってきたのだ。
独特の高貴なオーラを放ち、なおかつ端正な顔立ちと泰然とした態度を持つ彼に、佳夜も密かに憧れを抱いていた。
そんな次代当主が自分なんかの部屋を突然訪れ、佳夜はガチガチに緊張してしまった。
慎は佳夜の緊張を察して、柔らかな笑顔を浮かべて佳夜が落ち着くのを待った。


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