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女になった由美子
【その他 官能小説】

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女になった由美子-5

6.
 昼近くまで、由美子と博は身体を絡めたまま、ベッドの中に横たわっていた。

「シャワーを浴びて、何か食べない」
 博は、由美子の顔を覗き込むと声をかけた。
「そうねえ、お腹すいたわ」
 由美子は博に顔を向けると、唇を求めた。

 ひとしきりの抱擁が済むと、博は由美子をシャワーにいかせた。
 冷蔵庫からビール缶を出して、栓を抜く。

 一気に半分程飲み干すと、缶を手にしたままバス・ルームに入った。
「ビール飲むかい」
 シャワーを浴びていた由美子は、身体を捩って背を向けた。

「あら、恥ずかしいわ、こっち見ないで」
 博は肩越しに缶を由美子に渡すと、脇腹から腕を前に廻した。

++++++++

 シャワーを浴びていると、博さんが入ってきました。もしかしたらと考えていたので、慌てはしませんでしたが、本能的に後ろを向いていました。

 博さんはビール缶を私の手に乗せると、後ろから抱きしめて来ました。
前に廻った手が乳房を押さえ、乳首を指が揉みはじめます。

「あたしまだ洗ってないのよ」
「いいよ、僕がきれいにしてあげる」

 博さんはボディーシャンプーを手のひらに付けると、胸から脇の下、乳房へと輪を描くように指を滑らせていきます。
「気持ちいいわ。お姫様になったみたい」

 背中から又前に回ってお腹、お尻、股の付け根まで指が回ってくると、腰から力が抜けてしまいました。
 博さんの肩にすがって、バスタブの底に腰を下ろします。

「気を楽にして横になって…」
 博さんはそう言うと、私をバスタブに横たえて、ハンドシャワーを手に、私の身体のシャンプーを流し始めました。

 私は目を閉じて、博さんの指先の感触を楽しみました。
(まあ、なんて贅沢なこと・・)
 赤ん坊の時いらい、人に身体を流して貰うことなど初めてです。

 恥毛の上に、博さんの指先を感じた時も、慌てませんでした。多分そうなるだろうと、期待していたのかも知れません。

「あたしの毛、薄いでしょう」
 私は自分の恥毛が、他の女性より薄いのが気になっていました。言われるのを気にしているより、自分の方から言ってしまったほうが気が楽になると思いました。

「僕は好きだよ。あんまり毛深くてジョリジョリするより、この方が可愛くていいよ」
 博さんの指先が、丘を通り越えて割れ目に伸びてきます。股間に早くもウズウズと快感が疼いて来ます。気にしていた恥毛の薄いことを、博さんが軽く受け流して呉れたのでほっとしました。

 本当に薄いのが好きとは思いませんが、博さんの言うことをそのまま信じることにしました。とにかく心にわだかまっていたことが片付いたので、力を抜いて、快感の赴くままに身を委ねます。


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