女になった由美子-10
12.
博さんが私の中に入ってきます。
身体がだるくなって、博さんの首に掴ってやっと上体を支えていましたが、お尻の下の博さんの手が緩むと、身体がずり落ちて・・そして博さんが入ってきました。
あんなに不安だった最初の交わりが、嘘のようです。これまでは、初めて経験する痛みと異物感を、愛の証しと思って受け止めて来ましたが、今は博さんの入ってくるのが何とも気持ちが好いのです。
膣口を通り過ぎる摩擦感、膣を押し開いて侵入してくる愛しいモノが、粘膜を通してジクジクと悦びを拡げます。その悦びは、お臍から、お腹から、お乳から首を伝わって、脳にまで染み込んで来ます。
もっと深く・・もっと深く
私の身体はうねりながら、博さんを求めます。
私の恥丘が博さんと密着すると、お小根から疼きが波紋の様に広がります。博さんの火照った根元が、コリコリと小根頭に当たります。そして、お臍の下まで達した博さんの先端が、脈を打って膣壁を叩いています。
ヒック・ヒック・ヒック・ヒック・ヒック・ヒック
「あたしも気持ち好くなってきたわ。こんなに好いの初めてよ」
「君が好くなって嬉しいよ。もっともっと好くなるからね。二人で幸せになろうね」
博さんはそう言うと、両手で私のお尻を両側から支えて前後にゆすります。私も博さんの合図に合わせて、腰を動かします。
「そうだ、そうだよ、君はとても感がいいね・・ああぁ〜〜 凄くいい」
お小根の周りと膣の中で、疼きがジュワジュワと高まって来ます。
「好いわ、好いわ、とても好い」
私は疼きに追いかけられる様に、腰を振ります。そうすると、疼きが又強くなって、ああ、もうたまらない。博さんが、ドンドン太く、固くなって、火を吹きそうな勢いです。
私はお小根を博さんの恥骨に擦り付けるように、クイッツ・クイッツとしゃくり上げました。お小根の先が痒くて、そうせずにはいられませんでした。
「ああっ、もうぅ、ダっメっ」
博さんは腰を突き上げて仰け反ると、一瞬の間を置いて反動をつけて上体を起し、私の身体を抱きしめました。
今まで、局部にばかり性感が集中して、それはそれでとても好かったのですが、欲を言えば胸のあたりが少し寂しかったのです。でも今は、博さんの胸に私の乳房が破裂しそうに抱きしめられて、とても幸せ。
「博さん、好きよ」
私は博さんの首にすがって耳元に囁くと、耳たぶに歯を当てました。
(博さんを食べてしまいたい)
カマキリは愛の営みが済むと、オスを食べてしまうそうです。私には何か、カマキリのメスの気持ちが分かるような気がします。
博さんがぶるぶると震え、その振動が乳房に伝わって来ます。
「由美子さんっ」
博さんの手が、お尻の後ろを押さえると、腰が二度三度と波を打ちました。
「ああぁっ」
お臍の裏に軽い衝撃を感じると、お腹が蕩けそうに好くなりました。
(子宮に精液が・・)
「博さんっぅ」
悦楽の渦に吸い込まれながら、博さんを丸ごと膣の中に押し込んでしまいたい、そんな欲望に駆られました。