淫女-10
奈緒は手を後方に置き脚を更に開いた。
「もっと近くに寄って…?」
「は、はい…。」
椅子から立ち机の前に立つ翔太。
「しゃがんで…?顔を寄せて?」
「は、はい…」
恐れ多くも顔を性器に寄せる。
「うっわ…」
奈緒の股間付近は噎せ返りそうなぐらいの物凄いフェロモンで充満していた。その空気に威圧されてしまう。
「もっと近くで…見て…?」
まるで空気の壁に跳ね返されているかのような気がした。翔太は奈緒の放つフェロモンを押しのけ、ようやく性器に目と鼻の先まで近付けた。
「…」
漂って来たのは女の匂いだ。童貞にはきつい匂いだった。奈緒の性器のイメージは花のような思わずポワンとしてしまいそうな良い香りだった。しかし美しい奈緒からは想像も出来ないぐらいの下品な匂いが漂っていた。高揚していた興奮が萎えてしまった。
「匂う?臭い…?」
「い、いえ…。」
臭いとは言えなかった。そんな翔太に奈緒は手解きをする。
「嫌な匂いかもしれないけど、嗅いでみて…?嗅いでるうちに安本君の本当の気持ちが分かるから…。」
「本当の気持ち…?」
「うん。だから嗅いで…?」
「は、はい…」
翔太は恐る恐る匂いを嗅ぎ始めた。
(く、臭い…。オマンコってこんなに臭いんだ…。)
正直苦しい。とてもいい匂いとは思えない。苦しみながら女臭を鼻から体内に吸引する翔太。脳みそにまで行き巡る。脳みそが麻痺したせいか、翔太はふと思った。
(どんな美人にでもこんないやらしいオマンコがついてて、こんな下品な匂いがするんだ…。みんな臭いんだ、女って…。)
今まで自分を馬鹿にしてきた女達の顔が浮かぶ。その女達が全員このような臭さを持っているのだと思うと気分が良くなってきた。
(みんなオマンコ臭いんだ…。こういう匂いするんだ…。)
そう思うと、翔太は夢中になり性器の匂いを嗅いでいたのであった。