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紅館の花達
【ファンタジー 官能小説】

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紅館番外編〜始まり〜-15

『………幸せですわ………』
『私も、幸せだ。』
そっとシャルナの耳元で囁き、唇を重ねた。
そっと触れるだけ、軟らかい唇の感触を味わった後、唇を離す。
『………じゃあ、私は行くよ。
夕食は運ばせるから。』
名残惜しいが、このままいては止まらなくなりそうだ。
まだシャルナは体力の戻らないから、控えた方が良いだろうと思い、言って立ち上がろうとしたがふと服を引っ張られた。
『………キスだけ………ですの?
私………今までの生き方も捨てましたのよ………責任………取ってくださいます………?』
少し頬を赤く染めながら小さい声で呟いた。
初めてみる、シャルナの恥じらいだった。
『………責任って、具体的にはどうとれば?』
再びシャルナの横に座り、目と目で見つめあう。
『………貴方の考えている通りに………ですわ………』
『まだ君の体は調子が戻ってないだろう?
無理させられないよ。』
シャルナの長い髪を優しく撫でる。
『………据え膳食わぬは………男の恥………ですのよ?』
今度は初めて見る不機嫌な顔だ。 いろいろとしたシャルナの新たな表情に自然と笑みが浮かび、そっと顔を近付ける。
『フフ………冗談さ………』
チュ―――
再びシャルナの唇を奪う。 しかし今度は長く、濃密な口づけ。
唇で相手の唇を挟むようについばんで、そっと舌をシャルナの口内に入れようとする。
『ん……はむぅ………』
最初は何をしたら良いのかわからなかったようで、私の舌は閉じられた歯をなぞり、歯茎を舐めていた。
だが次第に私の意図が分かったのか、閉じられた歯が開いたので舌を奥へと進めて、戸惑っている舌を強引に絡めとる。
『………えぅ………はぁ………はむぅ………』
クチャクチャと舌を絡めていると、上になっている私から舌を伝って唾液がシャルナの口内に流れ込み、彼女はそれを自分から飲んだ。
それから暫く、たどたどしいシャルナの舌をじっくりと味わった後で唇を離す。
『こういうこと、慣れてないみたいだね。』
『あら………嫌ですわ紅様………私は恋愛禁制のイシフィア教の司祭でしたのよ………』
えっ………? つまりそれは。
『………こういうこと………』
『………初めてですわ………ずっと純潔を守ってきましたのよ………
それとも………処女の女はお嫌い………?』
長いキスのせいか、はたまた別な理由か。
息を切らせ、どこか艶っぽい声で尋ねてきたシャルナ。 こんな彼女を見て嫌いだなんていう輩がどこにいると言うのだろうか?
『嫌いどころか………嬉しいよ。』
そっと掌でシャルナのお腹を擦る。 そして、指で上着のボタンを外して、はだけさせる。
『………や、優しくして下さいませ………』
怖いのと恥ずかしいのとが混ざりあった表情で私に抱きついてくるシャルナの頭を撫で、額にキスをする。
『大丈夫、私を信じて………』
彼女は一回頷くと目を閉じ、横たわる。
今、私の目の前にはシャルナのお腹と小降りな乳房が晒されている。
上質の絹みたいな綺麗な肌と、軟らかそうな乳房とその頂点にあるピンク色の乳首はまるで生きる芸術品のようだ。
これから、まだ汚れもしらないこの乳房や、まだ隠されている秘所と、蜜壺をこれから自分の欲望のままに出来るかと思うと、自然と下半身に血液が流れ込むのを感じた。
指先でそっと乳房をつつく。
軟らかい抵抗を見せながらも思うままに形を変え、離すとプルンと戻る。
その軟かさに、夢中になって掌で包みこみ揉む。
『あ………なんだか………変な感覚ですわ………』
クニュクニュと乳房を絞り出すように握り、やわやわと立ち始めた乳首を舌の先でくすぐってやると、シャルナはまだ未開発の性感を刺激され身をよじる。


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