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good communication
【若奥さん 官能小説】

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デートプランを立てましょう-7

「よし! じゃあ店長に連絡しとくから! あとは、当日の服だけど……」


「あ、それはいいよ。手持ちの服でいいから」


両手を胸の前でブンブン振って、辞退する。


やっぱり普段の節約癖が染み付いてるせいで、なるべく余計な出費は抑えないとと、防衛本能が働く。


だけど、そんな私の言葉にまたまた天慈くんは頬を膨らませた。


「まーたそんなことを言う! ちょっとくらい贅沢しちゃいなよ! レディースものって手頃なお値段で可愛いお洋服いっぱいあるじゃないの! ほら、駅前のデパートの……とか……とか!」


背後にプンプンという擬音が付きそうな感じでむくれる彼は、そう言いながらお手頃価格の服を扱うレディースブランドの名前を次々あげていく。


「それから、アクセはあの店で買って、……そうだ下着もちょっぴり大胆なやつにしちゃおっかな!?」


彼の中ではどんなコーディネートをするのか大体決まっているみたいで、時折手をグーにして口元に持っていったり、キャピキャピはしゃいでいた。


まるで自分がデートするみたいに。


私のためにいろいろ考えてくれているんだろうけど、その姿は、どう見てもオネエにしか見えなかった。


そして、天慈くんの勢いに負けた私は、ついに新しい服も買うことを約束させられた。


まあ、そんなバカ高いものは買えないと前置きしていたから、こちらの事情は組んでくれたとは思うけど。


そして、結論として、髪は美容院でモデル料金でセット、服や靴はリーズナブルなものだけど新調すること、アクセは天慈くんのバイト先の女の子からレンタルさせてもらうことが決まった。


「……ね、そんなにお金をかけなくても女の子は可愛くなれる方法がたくさんあるんだからっ!」


得意気にウインクする天慈くんに、思わず苦笑い。


いや私、「女の子」じゃなくて「オバさん」なんですが。


ってか、あなた、私より女らしくない?


突っ込みどころはたくさんあったけど、確かに綺麗になることへのモチベーションは、このオネエのおかげで上がったのは事実。


……頑張ってみようかな。


まるで自分がデートするみたいにキャピキャピはしゃぐオネエと、それをドン引きした顔で見つめる幼稚園児を尻目に、私は密かにキュッと唇を噛み締めた。


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