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good communication
【若奥さん 官能小説】

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デートプランを立てましょう-6

「いーい? 里枝さん」


「は、はい」


「何もオレはお金を使えって言ったわけじゃないでしょ。美容院だって、モデル料金でできるあてがあるから、勧めてるわけで」


「……だって、それはモデルが天慈くんだからできるわけでしょ? 私みたいなダサいオバさんは無理だって……」


天慈くんみたいなイケメンなら、カットモデルとしてちゃんと魅力的な広告塔になってもらえるという、メリットがあるでしょうが、私みたいな十人並みのオバさんをカットモデルとして使ったって、何のメリットもない。


「うーん、里枝さんはもしかして“カットモデル”って敷居が高いって思ってる?」


「え、そうじゃないの?」


「全然そんなことないって。そりゃコンテストに出場する場合のカットモデルは容姿も重要視されるけど、一般的なカットモデルは普通の人もたくさんやってるよ」


「そうなの……?」


「“blue tears”もカットモデルをしょっちゅう募集してるんだけど、 里枝さんみたいに敷居が高いものって誤解してる人が多いからてんで集まんないんだって」


イケメンがそう言った所で、いつもの私なら信じないのだけれど、今日の天慈くんはなんだか熱意がこもっていて、なんだかチャレンジしてみようかなという気持ちに傾いていく。


「でも、私、当日はきっとセットだけだよ?」


「何もカットするだけがカットモデルってわけじゃないよ? セットだってちゃんと勉強になるんだから」


そう言って、ニッコリ笑う天慈くん。


なんだかその自信たっぷりな様子が、不思議と私に勇気を与えてくれる。


そして、


「じゃ、じゃあ、お願いしてもらえるかな?」


と、恐る恐る言うと、彼は嬉しそうに思いっきり頷いた。







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