逃亡-32
「ああっ、やめてぇ…」
打ちっ放しのコンクリート壁に、エコーがかかった瑞紀の声が響いた。
王は、はじけそうになっている胸のボタンを一つ外し、手を滑り込ませる。制服の下には何も着けていないため、柔らかな乳房に直接指を触れることができた。硬く勃起している乳首をキュッとひねってやる。
王は瑞紀の背中を巨漢に支えさせ、肉棒を陰毛の根元まで思いっきり埋没させると、自分の恥骨と瑞紀の恥骨の接点を中心に、グリグリと淫らな襞々を上に下に、メチャクチャにかきまわし始めた。
「はーっ、はっ、んっ、んっ、はあーっ」
緋村に開発されてしまった瑞紀の身体は、嫌がる心とは裏腹に男の愛撫に応え始める。襞が王の亀頭にからみついてくる。
既に制服の胸のボタンはほとんど千切れるか、外れるかしてしまい、裸の胸元がすっかりはだけて、双乳が露わになっている。
「少女みたいなオッパイね。男性ホルモンを注がれたら、もっと、もっと熟してくるね。」
王は飛び出した乳房をミルクを絞るように揉み込み、指で乳の張り具合を確かめて、そうつぶやいた。そして、ツンと尖った乳首を分厚い唇に含んで吸っていく。
「あ、あ、あっ…」
王は、濡れそぼった膣に抽送を繰り返しながら、胸を揉みしだく。黒い繊毛の茂みを赤黒く長めの肉棒が忙しげに出入りする。
「う、ううっ!」
王が瑞紀の腰を抱いて身体に密着させ、うなり声を上げていく。肉茎がビクンビクンと瑞紀の体内に精液を注ぎ込み、膣の中が熱くなるのを感じた。
瑞紀の身体から萎えた陰茎を抜いた王は、長身の男と巨漢が羨ましそうな目で見ているのに気がついた。
「お前達、犯りたそうね。」
「へへへ…。」
「そりゃあ、なぁ…」
二人が顔を見合わせる。それを見て、王が鷹揚に頷いた。
「この娘、処女ない。商品価値同じね、犯って良いあるよ。」
二人は小躍りした。
「もう、許して!」
見ず知らずの男達に次々に身体を汚される恐怖に、瑞紀が涙声で叫ぶ。しかし、男達は、彼女の哀願など、一向に意に介する様子はなかった。
「よし、俺はバックだ。四つん這いになって、尻を突き出せ。」
巨漢が瑞紀の腰を掴み、無理矢理、四つん這いにさせた。王と瑞紀とのセックスを見て既に大きく勃起している肉竿を陰裂に押しつけ、腰を前に突き出す。
「あうっ!」
男のモノが瑞紀の膣をぐいっと押し広げ、深く入っていった。
「あ、あん!」
巨漢がピストンを始めた。肉棒が子宮の奥まで突いてくる。
長身の男が言った。
「じゃあ、俺は上の口をもらうぜ。」
順番を待ちきれない巨漢が、ズボンのチャックを開け、特大のサラミソーセージほどもある長大な男根を剥き出しにした。
「ほら、くわえるんだ!」
バルトリン氏腺液で先端をぬめらせた肉棒を瑞紀の顔の前に突き出す。
人並みはずれた極太の肉棒は、瑞紀の小さな口にはおさまりきれないほどである。唇の付け根が痛くなるほどに口を開いてやっと亀頭部をくわえることができた。
「どうだ?顎がはずれそうだろう?」
得意満面の巨漢が声をかける。つらそうに眉を折った瑞紀は、上目づかいに見てうなずいた。
「そうか、人の二倍はあるからな。だがな、ザーメンを絞りとるまでは許してやらないぞ。」
そう言って、巨漢は腰を突き出した。
「うぐっ!」
巨根が喉の奥をつつく。
その間も、長身の男が乳房を掴みながらピストン運動を続ている。肌と肌がぶつかる音が響く。
「くうっ…、くうっ…」
乳房をきつく握られ、バックから荒々しく貫かれ、瑞紀の呻き声が次第にせっぱ詰まってきた。柔らかな丸みを帯びた臀部がうねり、サラサラの髪が紺の制服の上で乱れる。
「いいぞっ!」
潤んだ膣肉の快美感に、長身の男が腰を激しく動かしながら、高揚した呻き声を放つ。
巨漢が唇一杯に肉竿を頬張った瑞紀の頭を掴み、腰のストロークに合わせて激しく前後に揺さぶる。
「出る、出る!」
「お、俺もだっ!」
膣の中で、長身の男の肉茎が脈動し、子宮口から溢れそうな勢いで粘液を噴射し始めたのと、口の中で巨根が爆発し、熱い精液を注ぎ込んだのはほぼ同時だった。
「うっ…、うーっ!」
瑞紀がひときわ大きなうめき声を上げ、身体をブルブルと麻痺させた。ふっと意識が遠くなるのを感じた。