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乙女☆大作戦
【女性向け 官能小説】

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「やま・・・ざきっ?」
「そろそろ、起きろ。遅刻するぞ」

え?え?え?
なんで私、ここにいるの!

「やだっ下着っ」

山崎のベッドであろう場所に下着姿で寝ていたらしい。
「安心しろ。手は出してない」
はぁ?
「お前さ。酔ってしなだれかかる作戦は実行しない方がいいな」

そんな事をいいながら私の方を見ないで
Yシャツのボタンをはめるしぐさをカッコいいとか不覚にも思ってしまう。

「お前は酔って撃沈するタイプだ」

青系のネクタイと赤系のネクタイを比べて悩みながら言う。

「お前昨日の記憶がないとか言うんじゃないだろうな?」

ネクタイを決めかねているらしい。
両方とも椅子の背にかけてズボンにベルトをして
カチャカチャとバックルをとめた。

「苦しいだろうと思って洋服は脱がせただけ。
そこにかけてあるから」
「ありがとう」

なんで。こいつのYシャツ姿なんか見慣れてるはずなのに・・・・

「ストッキングは諦めろ」
「あ。予備がカバンに入ってるから・・・」
「そっか。早く着替えろ。時間ないぞ」
「う・・・ん」

もう一度ネクタイを手にとってこちらをやっと向いた。

「どっちがいいと思う?」

「あ・・・か。かな?」

本当に赤系の方がいいと思った訳じゃない。
情事の後の、後朝のようで・・・・
何とも言えない恥ずかしい思いになっているのは私だけなのだろうか。




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