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乙女☆大作戦
【女性向け 官能小説】

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その後、一緒に出社して。
なんか割り切れない気持ちのまま受付に座っていたら
山崎が経管の野口さんと一緒に社外に行くらしくエントランスを通った。

「行ってらっしゃいませ」

隣にいるもう一人の村松さんと一緒に声を合わせて見送ると
斜めに顔だけ後ろを振り返った山崎が
軽くネクタイを振った。

「なっっ――」

なんなのよ!今のサインはっ!

「井上さん、山崎さんと何かありました?」
「え?ないない!」
「そうですか。じゃぁ、今のサイン、なんですかね?」

綺麗な顔をして、人をからかっている風もなく
ほんとうに疑問のように私に聞いてきた。

「でも、山崎さんカッコいいですよねぇ」

苦笑いをしながら言う、その表情の意味はなんだろう?

「紹介、しようか?」

先日も断られたというのに、なぜか、また聞いてみる。

「それは遠慮します」

この子がこんなにはっきり拒否する意味が良く分からないけど。
心の奥底でちょっぴりほっとしている私がいた。





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