恥辱-5
奈緒の顔から足を離し床に下ろす。そしてニヤニヤ見つめながら言った。
「舐めろ、奈緒…」
顔を踏みつけられた恐怖から奈緒は拒む事が出来なかった。ゆっくりと体を起こし猫のように体を丸めながら顔を口に寄せる。
「ペロッ…」
奈緒の舌が田宮の靴を舐め始めた。
「ククク、どうだ?自分の愛液の味は?濃いだろう?小便の味がするか?」
「…」
屈辱に耐えながら奈緒は田宮の皮靴を舐める。自分に服従を現す姿のようにも見える。自分の靴を舐める奈緒に、奈緒を支配している気分に満たされる田宮。
「どうだ?自分の体液はきれいに舐めとったか?」
「はい…」
力なく答える奈緒。
「じゃあいい。立て。」
奈緒はゆっくりと立ち上がる。
「熱いだろ?フフフ」
田宮は奈緒のブラウスのボタンを一つずつ外していく。そしてブラウスを脱がすと背中に手を回しブラジャーのホックを外し脱がせた。とっさに胸を手で隠す奈緒。田宮はスカートを脱がした。
「全裸にハイヒール…ククク。たまらないね。」
田宮は奈緒の手を掴み胸から退かせる。
「いい肉体してる…。美しくも妖しい裸だ。素晴らしい…。」
舐めるように全身を見つめる。
「美しい顔、豊満な胸、くびれ、ムッチリとした脚、なかなか生え揃った恥毛…。やはり君は男を悦ばせる為だけに存在してるような女だ。見てるだけで興奮してくるよ…。」
そう言って田宮は奈緒の股間に手を忍ばせる。
「あん…」
俯き恥辱に耐える奈緒の顔を覗き込む田宮。
「くわえて淫乱で男好き…。ククク!」
田宮は膣に中指を突き立てた。
「ああん…!」
快感によろける奈緒。田宮の体に掴まらなかったのは微かに残るプライドだったのかも知れない。しかしそんなプライドなどこんな状況で濡らしてしまっている自分には意味のない事だとも分かっていた。
「ヌッチョヌチョじゃないか…中。」
「…」
顔を背ける奈緒。そんな奈緒の顔を見ながらゆっくりと中指で膣内を捏ねくりまわす。
「んっ…、んっ…」
唇を噛み締め声を食い止める奈緒。田宮は奈緒が体勢を崩さない程度で指を動かしている。
「なぁ、僕は知ってるんだぞ?」
「な、何を…ですか…?」
「監視カメラには映ってないが…、ね?」
「…」
ドキッとした奈緒。それは思い当たる事があったからだった。田宮の表情から全てバレている事を悟る。奈緒は田宮が握っている事実を恐れた。