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僕をソノ気にさせる
【教師 官能小説】

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僕をソノ気にさせる-32

 震えた鼻息を漏らした優也は、デッキの足場に凭れたまま、身を寄せてくる杏奈の体に手を回して受け止めていた。腰に手を回すと細さがつぶさに分かる。欲望で力任せに抱きしめたら折れてしまいそうな危惧を感じ、大切な手遣いで柔らかい生地のワンピース越しに曲線を擦った。優也の手のひらの感触は杏奈の全身を戦慄かせて、唇から糸を引きながら顔を離すと、
「先生……」
 潤んだ瞳が見つめてきていた。淫らなキスをしてきた家庭教師に対する蔑みの色は微塵もない。
「ごめんね、優くん。……じっとして」
 杏奈は伸ばした舌先で優也の下唇をなぞり、「ベロ……、もっと出して」
 伸ばされた舌先を杏奈の唇が挟み、舌を絡め合わせてくると、優也は膝の力が抜けそうになるのを必死に堪えていた。正面から抱きしめた杏奈の片脚が、自分の脚の間に差し込まれている。ジャージの中で硬くなった股間に柔らかくてしなやかな杏奈の体が擦れて、脈打って動いてしまうのを知られるのが物凄く羞かしかった。しかし杏奈は優也が示す硬直に、優也が心に抱く全てを知りたいと願って、なお艶めかしく肢体を摺り寄せた。智樹と話した時にも、シャワーを浴びた時にも流れなかった涙が流れ出そうだ。
「……優くん。私、こんなことしちゃうんだよ?」
 頬を擦り合わせた耳元で言った。顔は見れなかった。顔を見れば、こんなにも淫りがわしくなって涙をこぼしそうになっている自分の顔も見られてしまう。
「うん……」
「キライにならない?」
「もっと好きになっちゃうよ」
 イヤな女だなぁ、と思いながらも満たされていく潤いを否定できずに、杏奈は優也の耳穴の縁へ舌を這わした。優也ならばそう言うと思って尋ねたのだ。舐めとる度に震える優也が、腰を抱きしめたままマキシ丈のワンピースを上へ上へと手繰り寄せ始めると、優也の脚に挟んでいない方の脚を上げ、膝を曲げて優也の背後の石段に置いた。周囲を渡る風が太ももまで晒された脚肌を掠っていく。優也の手がスカートの中に入って肌をまさぐってくると、全身を巡る疼きは風の比ではなかった。
「こんなふうにするの……、どこで憶えたの?」
「……別に何かで憶えたわけじゃないよ」
「じゃ、何で触るの?」
「触りたいから……。嫌?」
 衝動に駆られるままに触れてしまったことを、少年が後悔しているのが指先の躊躇で伝わってきた。杏奈はもう一度優也の舌を吸い、離れようとしていた手首を掴んで、片脚を上げて開いている間へと導いた。内ももにまで邪な雫が垂れているのは知っている。だがどうしても、その指で体に触れて欲しかった。
「んっ……」
 指が濡れそぼったショーツの表面に触れると、杏奈は優也の前で初めての甘く高い呻きを漏らした。
 優也は杏奈の脚の間の潤いを指で感じ、計り知れない喜びに包まれていた。性感を求めて、女性がそれを受け入れるときに見せる反応は、本で読んで知っていた。だが実際にそれを目の当たりにした感動は想像以上だった。しかも相手は杏奈なのだ。雫を充分に含んだ秘丘へ指を押し付けると、杏奈は優也に強く抱きついて何度も腰を前後に震わせた。自分の指に呼応して跳ねる杏奈が愛おしく、優也は何度も憧れの人が流す唾液を飲み込み、ショーツから漏れ出してくる新たな熱い雫を指で受け止めていた。
「優くん……」
 漸く顔を正面に向けた杏奈の大きな瞳は甘く潤んでいた。ゆっくりとした瞬きをして、「指……、中にして」
 何て言うことを頼んでいるんだ、という誹りが、何故か更に杏奈の体の奥を淫靡に震わせた。
「いいの……?」
「ダメだったらこんなこと、言わないよ……、っ……」
 優也の指がショーツの縁をなぞるだけで、また腰が動いた。握っていた優也の手首の角度が変わり、縁から入ると柔らかくほぐれた入口へ直接押し当てられてくる。
「……すごい……先生」
 指が蜜にまみれた滑らかな柔壁に包まれると、優也が感動に溶けた声を漏らした。「ヌルヌル、してる……」
「やっ、そんなこと、……っ、……言ったらダメ……」
 何度も体をヒクつかせ、杏奈は自分の体に入ってきた優也の指を締めつけていた。優也の露骨だが率直な言葉には、恐れていた幻滅は見当たらなかった。そう思うにつけ、奥から蜜が溢れてくる。畏怖に震える優也の指が動いてくる度、杏奈は今にも大きな声を上げそうになって、唇を優也の頬に押し付けて、腰は優也に向かって突き出していた。
(もう、ダメだ。止まんない……)
 杏奈は今まで経験したことのない愉楽を、さっき下腹部に感じていた優也の硬直を受け入れることで、優也と分かち合おうと思った。 
「先生……、したい」
「……ん?」
 杏奈が言うよりも早く、少年は苦悶の表情で訴えてきた。
「……先生と、したい。すごく、したい……。苦しいよ、僕の、あそこ」


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