美散の桜貝 ★-1
12時58分
白いシーツの上全裸で仰向けで横たわる磯崎恵利子の身体には無数の糸がひかれていた。
それはまるでナメクジが白い素肌の上を縦横無尽に這いまわったが如くのびる。
言うまでもなくそれは千章流行の欲望が舌先を通して辿った軌跡である。
意識の無い人形の様な少女であっても、その愛らしさは失われず千章を魅了した。
二時間ほど前まで着用されていた制服に下着は、全て順をおり丁寧に脱がされベット傍らにあるソファ上に綺麗に折りたたまれていた。
一時間以上かけ着衣を一枚一枚脱がせながら全裸にした後、更に人形の様に脱力している少女に様々な体位を取らせつつ舌先を全身に這わせた。
その行為は同時に、動画と静止画を持って撮影されてもいた。
今、ベット上恵利子の身体が小刻みに震える様に、揺れ動く様を室内のテレビは映し出していた。
仰向けの身体両脚は左右に大きく割られ、その太腿の付け根に息づく“天国への扉”は開かれていたのだ。
そう、千章の欲望はすでに磯崎恵利子の胎内の中にあった。
全ては計画通り順調に……
12時52分 ほんの数分前
全てが計画通りに進むかに思われる中、千章流行の強靭な自制心でさえ誘惑に抗えない瞬間を迎えていた。
千章の欲望が恵利子にあてがわれ、そしての貫かれる瞬間が……
赤黒く充血しきった陰茎先端亀頭部が、対照的な色をした淡い色合いのスリットにあてがわれる。
それだけで身震いする様な感覚が、千章の中枢を駆け抜ける。
くぐもった熱が陰茎先端に感じられる中、挿し入れる様に薄い二枚貝狭間に捻じ込んでいく。
腰を沈めながら陰茎から感じ取るメリメリと引き裂く様な抵抗感。
想っていた通り“未通の少女”の固さに、千章の陰茎はより熱く滾る。
引き裂かれる結合部をレンズを通し千章の視線が捉える。
恵利子の恥毛は極少量で疎ら、その毛質も髪の毛の様に細く繊細であった。
それはまるで生理も始まらぬ少女の清らかさを漂わせていた。
そこを異形の陰茎が刺し貫いていく。
天を向くかの如くそそり立ち弧を描く陰茎と、大きくエラが張り出した特徴的な括れを持つ亀頭部は、まるで独立した生き物のようにさえ感じられた。
そして今日までの恵利子に対する煮え滾る様な欲求と激しい渇望は、その満たされぬ想いから千章は自らの陰毛全てを毟り取っていた。
異常なる犯罪をまるでシュミレーションゲームを緻密に推し進めて行くかに見える男にも、狂気に満ちた一面が垣間見える光景であった。
あられもない光景は“丸見え”と言って良い程であった。
スリット上部申し訳程度に散見される恥毛を指先で押し上げ、結合部を露骨に露呈させ記録する。
その様は残酷なまでに淫靡で嗜虐心を刺激した。
ほんの数分前まで小指ほど狭窄だった恵利子の処女孔は、その伸縮性を大きく超えた異形の陰茎に深々と刺し貫かれていた。
その結合部接触面はまるで引き千切れる寸前の輪ゴムの様に伸び切り、痛々しい程の悲哀すら感じさる。
メリメリと押し広げながら、粘膜を通して感じられる得も言われぬ痺れる様な快楽。
遂に理想の少女、磯崎恵利子の処女孔を貫く時。
征服感が陰茎を通して伝わる膣内の体温で実感できる。
目を閉じ先程覗き込む様に撮影した、鮮やかな色をした膣内の肉襞を思い浮かべる。
快楽を貪る様に無意識に腰が動いてしまう。
「あっふぅ……」
恵利子の貞操感が如く固い膣孔は、千章の肉茎が根元近くまで捻じ込まれてなおその侵入を拒み搾り上げる様に収縮する。
しかしその鮮烈なまでのその締め付けは、その意に反して悦びの摩擦を与える。
千章の口元から嗚咽にも似た感嘆の声が漏れる。
その感触を視覚でも楽しむ様に結合部を確認しながら、長いストロークで陰茎を出し入れをするとその形状に合わせ恵利子の膣孔は伸縮しその形を変える。
引き千切れんばかりに押し拡げられたかと思えば、固く閉じる様に収縮するその様は実に神秘的且つ愛らしい。
(もう逃がさないよ、恵利子)
意識の無い恵利子に届くはずも無いが、千章はそう耳元で囁き続ける。
処女喪失、その事実を少女は数時間後知る事になる。
しかし今は千章流行の貪りが続いて行く。
その矛先は、福井美涼の時には無かった行為へと進んで行く。
千章は磯崎恵利子の頬に手を当てるとその唇をも奪う。
美涼をレイプした際には当然本人の意識もあり、声を立てられる恐れから猿轡を咬ませて行為に及んだ。
それ故唇を奪う事は無理であり、当然美涼も嫌悪しそんな行為を許すはずも無かった。
恵利子の乾いた唇を割りその口内にさらに舌先を伸ばす。
処女孔であった恵利子の膣孔には、まず“道筋”を付けるべく配慮が必要である。
処女喪失による裂傷は致し方無いにしても、膣内の損傷は必要最小限に留めたい。
何れにしても、これから自分専用になる大切な快楽の蜜壺である。
しかしそれに反して狂おしい程に募った恵利子への欲望が、音を立ててのディープキスへと変わる。
激しく腰を打ちすえたい欲望を抑えながら、激しく恵利子の唇を奪う。
その愛らしい顔と結合部を交互に確認しながら、急速に高まる射精感。