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冥土の土産
【SF 官能小説】

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アリカ……そして-2


 そのとき俺たち幸せな2人の前にあの未来から来た調査員のミリアが現れた。俺は反射的にアリカを見た。アリカの時間は止まっていて…びくとも動かなかった。
 ミリアは言った。俺に批判的な目を向けて言ったのだ。
「何をしているのですか? 何故セックスをしないのですか? あなたは無駄な時間を費やしています。わかってるのですか? セックスをしなければ次のステージに行けないことを」
 そんなものはどうでも良い。俺はこの子を自分の娘のように愛したくなったのだ。自分の娘とセックスするなんて考えられないだろう。第一そんなことをこの子が望んでいると思うのか?
 ミリアは笑った。まるで俺の無知を哀れむかのように。
「あなたは今回のミッションで同じくらいの年頃の少女たちともセックスしてきたじゃありませんか。男には根底にロリコンの願望があるのです。
 それに父親の娘に対する愛の裏側には強い性的な願望があるのです。娘にもそれはあります。エレクトラ。コンプレックスと言ってそれは証明されてます。ですからその娘と交わってもそれは自然なことなのです」
 そうは思わない。いっそこのミッションに限りここで中断してくれ。俺はアリカの気持を裏切りたくないんだ。俺はミリアに言った。そもそもこれは俺を満足させるためのミッションなんだろう? だから俺の言う通りにしてくれ。
 すると何もない空間からもう1人の未来人が現れた。確かトモミとかいう女だ。そいつは俺のことを何か物体を見るような目で一瞥するとミリアに言った。
「ミリア、上から指示が来ました。まだ7人ほど残っていますが、ここで中断して最終処置に移れと」
「ではこのクローンはまだセックスしていないのに消去するのですか?」
「そういうことになります」
 おい、お前たち。いったい何の話をしているんだ? 最終処置とはどういうことだ。そもそもこのミッションはどういう意味があるんだ?


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