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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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修羅場の後始末-1

【修羅場の後始末】

(ご注意:ホンの少し、残酷なシーンとBLシーンが有るので苦手な方は我慢してね)

浅見が優子に向かって片足を振り上げたその瞬間、祐治の体が何かに弾かれたように浅見の前に飛び出した。無防備な祐治の股間が、浅見の蹴り出した足にまともに当たった。

「ぐぇっ!」

しかし祐治の勢いはそれでも止まらない。祐治は勢いのまま浅見にぶつかり、2人は抱き合うように転がった。

「ううううっ、ううううっ」

自分の体に圧し掛かり、股間を押さえて呻く祐治の体を押し退けようと、浅見はじたばたと足掻いた。

「てめえ、どきやがれ!女が逃げるだろうが」

何が起こったか優子にはわからなかったが、せっかくの好機を逃すつもりはなかった。

(逃げるのよ!)

優子が転んだ体を起こそうと床に手を付いたその時だった。

「誰が誰を許さないって?」

優子の頭の上から、『その声』が直に聞こえてきた。

失神から覚めた時から頭に木霊していた『声』。

ついさっきも田代に乳首を甚振られて痛みを感じた瞬間、頭に響いたのと同じ『声』。

優子に勇気を与え続けた『その声』を自分の耳で聞いた途端、優子は全ての緊張から解き放たれた。

優子の目から止め度も無く涙が溢れてきた。嬉し涙に滲む目に、階段室の扉の前に立つ男の足元が映った。優子はその視線をゆっくりと上に向けた。

「ごめん、遅くなった」

その落ち着きのある声と自分を見つめる目は、初めて会った時と変わらない。

優子はその優しい目を持つ男に向かって飛び付いた。

「星司さん!」

後は言葉にならなかった。突然現れた星司にしがみ付き、優子は子供のように泣きじゃくった。そんな優子の頭を星司は優しく撫でた。そうすることで、星司は優子の恐怖と痛みを自分の身に感じ取っていった。

「てめえ、何モンだ!」

ようやく起きあがった浅見が、星司を見て凄んだ。

星司はそれを無視して、優子の乱れた髪、赤く痛々しい乳房と尻を労わる様に撫で続けた。

「何無視してやがる!」

浅見が星司の肩を掴もうと手を伸ばした時に、星司は優子に向けていた優しげな目を一転させて、怒りの目で浅見を睨みつけた。

「うっ!」

その鋭い眼光に浅見が怯んだ瞬間、星司は優子の体を優しく離すと、浅見の手を素早く掴んで軽く捻り上げた。

「い、いてて、てめえ、な、何しやがる」

浅見は痛みで罵声を上げた。

優子にとって、これは最大の好機だった。星司が浅見を押さえる横で、股間を押さえて蹲る祐治に素早く近づくと、その祐治の手の上からガンガンと股間に蹴りを入れた。

「てめえの腐れチンポに、散々おまんこさせてやったのにコンチクショウが!」

「ゆ、優子ちゃん…」

流石の星司もそんな優子を呆気に取られて見ていたが、その優子らしさに微笑みが浮んできた。

「ふう…」

ようやく気が治まった優子は、力が抜けたようにその場にへなへなと座り込んだ。

徹夫はプロレスラー並みの強さを誇る浅見が、アッサリと腕を取られた事に驚いた。自分達に分が無い事を想像して竦んだ体を動かす事ができなかった。

しかし、浅見と共に修羅場を潜った啓太は違った。啓太は浅見を助けようとして、星司の前で得意のファイティングポーズを取って怒鳴った。


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