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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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修羅場の後始末-3

「こら!2人とも暴力はいけません!」

その口調は教師が生徒を叱るような威厳を醸しだしているが、眼鏡の奥のその女の目は楽しそうに笑っていた。

「リアルな優子ちゃん、はじめまして」

驚く優子に声を掛けたのは、如何にも女教師然とした服装をした女だった。優子はこの生真面目で硬そうな女の本性を知っている。

「変態エロ教師の片桐由香里先生!」

パソコンの画像を通してだが、散々痴態を見たインパクトのある女教師の事は忘れる事は出来ない。

「もう、誰が変態エロ教師よ、失礼しちゃうわね。そんなに面と向かって言われたら、濡れちゃうじゃないの」

由香里はタイトスカートの中に手を入れると、自分の股間の状態を確認し始めた。由香里が普段から下着を穿かない事を知る優子は、スカートの中の由香里の指が、陰毛の無い割れ目に食い込み、ズブズブとぬるみの中に入っていくのを想像した。

「あふうん…」

由香里は満足気な表情を浮かべて、意味不明の吐息を漏らした。そして指は股間を弄ったまま、もう片方の手に持った紙袋を、全裸の優子の前に差し出した。

「幾ら優子ちゃんがエッチでも、いつまでも裸じゃ風邪ひくわよ。はいこれ」

「これは?」

「取り敢えず、あたしの服を持ってきたわ。あっ、下着は無いわよ」

「由香里先生の?ワザワザ持ってきてくれたの」

「ええ、マスターに呼ばれてね」

自分の状況を見越して、星司は女手が必要と判断したようだ。

「本当は陽子さんが来たがってたけど、彼女にはベースになって貰わないとね」

「ベース?」

優子が聞き返した時、2人のやり取りに苛ついた浅見が遮った。

「てめえら、何をごちゃごちゃ抜かしてやがる!」

浅見の声に反応した星司は、固めた浅見の腕を更に捩じった。

「ごちゃごちゃと煩いのはあなたです」

「いててて、て、てめえ、何やってるのかわかってるんだろうな。オレはS組だぞ。S組を敵に回して無事で済むと思うなよ」

浅見は苦痛に顔を歪ませながら、この辺りを縄張りにする暴力団の名前を出した。S組は広域暴力団H会の傘下の中で、今では数少ない武闘派で知られていた。その名前には暴対法以降であっても衰えない威光があった。

「ほう、S組ですか?それは怖いですね。手島さん、S組だそうですよ、やばそうなのでこの人を離して我々は逃げますか?」

星司が怖がる風でもなく、横で楽しそうにニヤニヤと笑う手島に声を掛けた。もちろん星司にはそんな気は微塵にもない。しかし浅見に散々脅かされた優子は、星司のこの冗談に慌てた。

「ダメよ離したら!今までこいつに何人もの女の子が泣かされてるのよ。今、離したらまた泣かされる女の子が出てくる。星司さんにはこの意味がわかるでしょ」

優子の言わんとした事は星司も充分理解していた。それでもあらためて優子が口にした言葉で、悠子の顔が脳裏を過った星司の表情に痛みが走った。

「ええ、ええ、わかってます」

星司は優子に答えながら、浅見から伝わってくる過去の行いを浚い始めていた。

「今もこうしてるだけで、こいつの非道な行いが次々に目に浮かんできます。それを制御するのに一苦労………」

その淡々としていた星司の言葉が突然途切れた。

「どうしたの?」

訝しんだ優子が星司の顔を覗くと、星司の目は驚いたように見開かれていた。星司はワナワナと震え出し、その表情にどんどん怒り色が現れ始めた。


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