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若奥様は黒ん棒がお好き
【若奥さん 官能小説】

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若奥様は黒ん棒がお好き-8

「ウエル、ウエル。……ヒァ、ウイ、ゴー」

ジョンは言うと、腰のくねりを開始した。くねりは上下運動へと変わり、それは激しく打ち据える動きになった。棍棒は熱い秘肉の混沌の中で暴れまくった。いつしか美沙の両脚はジョンの腰に絡まり、女陰をグイグイとせり上げて野太い御馳走をもっと深く飲み込もうとした。
 上からの打ち付けと下からのせり出しがぶつかって卑猥で湿った音が繰り返し響いた。美沙は髪を乱して頭を振り、半狂乱の体だった。
 渦巻く意識の片隅で『このままでは本当に狂ってしまう』という危惧が顔を覗かせたが、猛々しい突きの繰り返しにそんな心配は見る間に崩れ、強烈な快感の激流に飲み込まれていった。あとはもう忘我の境地だった。
 ビッグシャフトの乱舞は更に激しさを増し、美沙は涙とよだれを流しながら連続絶頂に追い込まれた。ピークが数分も続くのである。

「あ”っ、あ”っ、あ”っ、あ”っ、あ”っ、あ”っ、あ”っ、あ”っ、あ”っ、あ”っ」

彼女はスパークした。

ばらばらになった。

弾け飛んだ。

 そして、ジョンが雄叫びを上げながら力強い射精を子宮にぶつけると同時に、美沙は白目を剥いてガクンッと気絶してしまった…………。



 美沙が目を覚ました時はあたりが白々と明け始めていた。
 ぼんやりした頭の中で、眠った後なのに妙に身体に疲れが残っているのはどうしてだろうと考えた。
 けだるさを押しのけて半身を起こしてみると、傍らに黒く大きな存在があって彼女はびっくりした。しかしそれが黒人の裸体だと分かり、散乱したティッシュを見ると一気に昨夜の出来事を思い出した。
 そっと陰部に手をあてがうと、そこはまだ湿り気を帯びていて、指を鼻に持ってくるとザーメンの臭いが微かにした。
 静かに寝息をたてているジョンを見ると、彼は身体を胎児のように丸くして眠っていた。昨夜の猛々しさが嘘のような寝姿だった。あれほど屹立を持続したペニスもすっかりしぼんで、それ自体熟睡しているようだった。
 美沙はゆっくりと立ち上がると、消し忘れた照明とエアコンのスイッチを切り、カーテンを開けた。外は乳白色の朝霧で埋め尽くされていた。
 窓を開け放つと湿った夏の外気が彼女の白い乳房を優しく撫でた。ほのかに草の匂いを含む朝の空気を胸一杯に吸い込むと、少しは意識がシャンとしてきた。
 美沙は裸のままキッチンへ行くと、冷たいミルクを喉に流し込んだ。唇の端を手の甲で拭うと白い液体がついていた。それが精液を思わせ、昨夜のめくるめく情事を反芻させることになった。
 やはり彼女の目に間違いはなかった。あの股間の膨らみは物凄い御馳走だった。あれほど何度ものエクスタシーを味わったことはなかった。ましてや失神などは初めての経験だった。

「気がつくと朝だったなんて……」

まさにブラックパワーだった。美沙はジョンの体臭の染みついた身体をどうしようかと思い、少しなごり惜しかったがバスルームへ行ってシャワーを浴びた。

 かなり気分もさっぱりとし、ジョンの分のミルクをコップに注ぐと美沙は寝室へと戻った。
 まだ彼は眠りこけていた。ふと見ると、彼の息子は先程よりも少し大きくなっていた。朝立ちだった。美沙の瞳に好奇の色がうっすらと浮かんだ。そっと黒いジュニアに触れてみると、それは一瞬ピクリとし、さらに握ってみると少しだが膨らみを増した。軽くしごくと、だんだん硬くなってくるのが分かった。彼女の悪戯はエスカレートし、半勃ちの亀頭にチロチロと舌を這わせた。
 シャフトに芯が通り始め、キスを繰り返すと男根は太さと長さを増していった。全体をベロベロくまなく舐め回すと、美沙の目の前に十分にみなぎった30センチ巨砲が姿を現した。その立派な一物を見て、美沙は思わず自分の手を女陰に運んでしまった。右手でジョンの大筒をしごきながら左手で陰唇の間をまさぐっていた。
 昨夜の昂揚が陰部に残っていたためか、美沙はすぐに気持ちよくなり、割れ目からは早くも淫靡な滴りが滲み始めていた。そして、どうにもたまらなくなったか、美沙はジョンの身体を仰向けにすると、ベッドに上がり、彼の裸体にまたがった。ジョンはまだ眠りの中にいたが、美沙は彼には用がなかった。彼の一部が十分に目覚めている、それだけでよかった。

 深い朝霧の中を新聞配達の少年が自転車で走っていた。
ふと、少年は女性の甲高い声を聞いたような気がした。空耳かと思ったが、もう一度その声が、微かに、どこかでした。
 自転車を止めてあたりを見回したが、濃い霧がほとんどを包み隠していた。それきり、なにも聞こえない。
 少年は首を傾げながら、また、自転車をこいで走り去った。
 その姿が完全に霧の中に消えると、美沙の家の開け放たれた窓から声が聞こえた。

「ああっ、やっぱり、……これ、凄いっ」


(おわり)


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